diario
鎌倉へ 気持ち穏やか 1月08日
2023年12月の終わりに鎌倉へ行きました。
毎年我が家の恒例行事、鶴岡八幡宮へのお参りと
由比ガ浜での深呼吸へ。
昨年は正面からお参りせず慌ただしいお参りでしたが
今年はやっぱり正面から伺わなくちゃね!と言うことで
鳥居をくぐってテクテクと歩きます。
▲中央の舞殿、お正月準備で美しい締め縄が飾られていました。
とにかくもう、人が多い。
毎年増えているのでは?と思うほどです。
老若男女、そして外国からの方が沢山。
聞こえてきたのは英語と中国語が多かったようです。
▲幸せそうなご家族。日本を楽しんでください。
▲お参りを終えて振り返ると、八幡宮から海まで続く道が見える。
▲「ニーーン♪」
2021年はマスク姿だった狛犬も今年は笑顔(?)
後ろの2代目大イチョウもスクスク育っていました。
さて、お昼にしましょう。
八幡宮入口の池の横にあるカフェテリアは穴場なのか
小町通などのお店に比べると並ばず静か
そして景色も良いので好きな場所です。
ここでおうどんをば。
写真が悪い・・・のですが!
関西風のお出汁にシンプルな具(牛煮込み、ネギ、温泉卵)で
それはそれは美味しいのでした!
このお出汁・・・たまらなく美味しくて
すっかり飲み干しました。
腹ごしらえも無事に済ませ
いざいざ由比ガ浜へ参りましょうぞ。
もう小町通は恐ろしいので
(人込みも歩き食べの食べ物もニオイも・・・)
若宮大路をまっすぐ突き進む。
段葛は着物を着せてもらった観光客がのんびり散歩しています。
のどかで良い風景です。
若宮大路も少しずつ小町通化してきていることに気づく。
いつも立ち寄っていた骨董店2軒は
いつの間にかふたつともとも無くなっていて
謎のパワーストーンのお店やら和雑貨店
そして食べ歩き用のおやつの店・・・
いや、もう何も言うまいよ。
わたしの記憶の鎌倉が遠くなるだけ。
今は今の鎌倉の姿がある。
祇園精舎の鐘の音を聞いたのでした。
変わらない由比ガ浜で気分転換です。
今年も良く晴れて暖かで気持ちが良い!
中学生くらいの女の子たちが
キャッキャと遊ぶ姿に昔の自分を思い出して和んで
太平洋の宝さがし。
今年はなにも見つからなくて
でも海風と日差しで気持ちも穏やかになりました。
広々とした場所でボォォォ~~ッとする時間は、人生で必要です。
帰りの車の窓からは、遠く
薄ぼんやりと頂上の雪だけが見える富士山が
「また来年元気においで」と言ってくれているようでした。
▲江の島の向こうに薄く薄く見えているのです。
鎌倉詣を終えて、2024年を迎える気持ちになりました。
さぁさぁ、今年も出来ることを出来るだけ
マイペースに頑張ります。
鎌倉へ 行くことの意義 12月29日
やはり鎌倉へ行かなくては
年の瀬を迎えられぬ・・・
ですが諸事情ありまして、
そしてコロナは相変わらずの上に
インフルも暴れているとの事で
そそくさと。
鎌倉の八幡様、こんなに混んでいるのは
初めてかも知れない。
わたしは美術館横側(八幡様向かって左側面)
からお参りに上がりました。
誰もいない薄暗い階段の下には手水舎があって
きちんと清めてから境内に上がることができました。
老若男女が賑やかにゆっくりお参りしている横から
「それっ」とばかりにお賽銭を投げ入れ、
今年のお礼と来る年も頑張れますようお願いをして。
お昼に八幡様近くのお店で美味しいハンバーグを頂いて
▲なぜかハンバーグではなく目玉焼きにピントが合っている・・・
お正月の輪飾りを買って、さぁさぁ由比ガ浜へレッツゴーですよ。
子どもが遊ぶ姿は平和でしあわせ。
裸足で海に入っちゃうくらいの暖かい陽射しでした。
▲今日の収穫、太平洋からのお土産。
今年は小町通りも若宮大路も歩かず
八幡様の人込みも避けて、
例年とは違う鎌倉詣でした。
これで良かったのかな、と漠然と思う。
わたしにとって暮の鎌倉詣は締めくくりの「儀式」
繰り返すことに意味があるような気がします。
鎌倉に来ること、来ることが出来たこと、
八幡様にご挨拶出来ること、それが大切。
これで良いのです、きっと。
2023年のことを考えていると、楽しみより不安が大きい。
考え始めると怖くてソワソワしてしまう。
でも不安症はわたしの性格だからいつもの事で
それにももはや慣れたと言いましょうか。
不安は不安だけど、まぁ何とかなるだろう・・・
と思えるようになったのは
この冬の鎌倉の海のおかげかも知れません。
2022年の終わりの儀式を無事済ませて
またもう少し進んでみる所存です。
▲帰りの車窓から。渚橋近くから見えた柔らかい富士山。
これにて2022年のブログ「diario」はお終いです。
お付き合いいただきありがとうございました。
また、今年は小箱で様々新しい経験をし
皆様に大変おせわになりました。
感謝申し上げます。
どうぞ穏やかで暖かな新年をお迎えください。
鎌倉へ そうして続けるのだ 12月30日
今年の鎌倉詣は前日まで迷いつつも
「これに行かねば新年を迎えられぬ」
と思い切って出かけました。
逗子の海岸を鎌倉へ向けて進む途中
富士山の絶景スポットを通ります。
▲やぁやぁ、今年も無事に御目文字かなう
由比ガ浜、風はないけれど寒い!
雲と光がドラマチックでした。
今年の海岸は、なぜかサザエのような
巻貝の貝殻が沢山落ちていたのでした。
人間が食べた後・・・ではない様子。
なんでしょう、貝界でなにかあったのでしょうか。
とはいえ、やはり。
巻貝が砂浜に落ちているのは絵になるのです。
通り抜けた小町通は例年通り若者であふれ
食べ歩きストリートに拍車がかかっており・・・
八幡様は人が少なめでしたが暖かな雰囲気は変わらず。
可愛らしい七五三のお参り帰りの姿を見て
自分の幸せな幼少時代を思い出していました。
この子たちも大人になった時に思い出す
幸せな記憶がいま刻々と作られているのですなぁ。
わたしも母の着物を着せてもらって車に乗って、
「帯と髪が崩れちゃうからシートにもたれちゃダメ~」と
両親に言われてドキドしたり、草履の鼻緒が痛かったけれど
晴れ着がとても嬉しくて楽しくて。
祖父と祖母にもとても喜んでもらえたのでした。
お参り後、参道を歩いていて「この歩く感触、
どこかで良く知っているぞ」と石畳をよく見たら
フィレンツェの石畳にとても良く似ている・・・
今わたしが求めているもの。
などと思いつつも、無事今年のご挨拶もでき
美味しいお蕎麦をいただいたのでした。
来年こそ、今度こそ、イタリアへ行きたい。
八幡様はお忙しいと思いますけれど
どうか叶えていただけますように。
わたしも「逃げ癖を治す」のその先へ、
続けて精進いたします。
今年2021年の diarioは今日でお終いです。
本年もお付き合いいただきありがとうございました。
寒い寒い大晦日になる予報です、
どうぞ益々暖かくしてお過ごしください。
穏やかな年末年始になりますように。
鎌倉へ 良いことも辛いことも 12月31日
毎年暮に行う鎌倉詣出、ことしは止めるべきか
迷いましたけれど、「人込みを避ける」を約束して
朝早くに出発しました。
鶴岡八幡宮、いつもの暮より人の量は
4割減といったところでしょうか。
外国の方がいないので活気は減ったけれど
おだやかでのんびりとした雰囲気でした。
▲狛犬もマスクをして対策は万全。
二代目大イチョウも大きくなりました。
神様へお礼と来年の抱負をお話してから
ことしは特別にお守りと熊手をいただきました。
さて・・・小町通はといいますと
やはりかなりの賑わいだったのでした。
20~30代の若い人たちがたくさん。
そしてお店の入れ替わりもさらに進んでいて
どこの観光地にもある同じ「チェーン店」と
場所柄か和風の雑貨屋さんがたくさん増えて
そこで売られているのはマスク。
食べながら歩くカップルがそのマスクを眺める・・・
という風景なのでした。
なるほど。
小町通りは人込みが恐ろしくもあり
そして興味もなくなり、早々に海へ向かいます。
霞がかかって青天ではないけれど暖かくて
光あふれる海岸には老若男女が集っています。
凧揚げする親子、貝拾いをする女の子たち
談笑するスーツ姿の男性グループなど。
笑顔の人ばかりで、不意に「ああ平和だな」と
独り言ちました。
皆さんそれぞれに抱える物はあるはずだけれど
この浜辺での時間はきっと平和なひとときです。
わたしは例年通り、海風に吹かれてボンヤリして
ヒトデを触って柔らかくて驚いたり(初めて見ました)
女の子たちに釣られて貝拾いをはじめたら
止まらなくなったりして
これまた平和な気持ちになって
さぁ、家に帰りましょう。
今年2020は、なんとも不思議な一年でした。
驚くほど良いことがありました。
そして経験ないほど辛いこともありました。
どうしたら良いか迷い悩む時間も長かった。
今年ほど「人生いつ何があるか分からない」を
痛感した日々もありません。
2021年は、今年得た「驚くほど良いこと」を
無くさないように、そして辛いことがあっても
乗り越えられる一年にしたいと思います。
2020年のブログ diario はこれでおしまいです。
ご覧くださりありがとうございました。
寒波来襲、どうぞさらにご自愛ください。
そしてよいお年をお迎えください!
鎌倉へ 裏通りに見つけた 12月30日
昨年末は来られなかった鎌倉に
今年は来ることができました。
由比ガ浜に車を留めて八幡様へ歩きます。
途中にある鎌倉教会からはパイプオルガンの
「もろびとこぞりて」が聞こえてきました。
いつか立ち寄ってみたいと思います。
小町通は例年通りたいへんな人出。
骨董店や昔ながらの床屋さん、和紙屋さんなどの
「生存確認」をしつつ、なぜか増えたキリムラグやら
ポスターのお店を不思議に眺め、揚げ物の臭いに追われ、
外国からの観光客の多さに驚き人ごみにもまれて・・・
ようやく八幡様に着いた時にはぐったりでした。
その疲れには最後まで頑張っていた古書店
「藝林堂」がなくなっていたこともありそうです。
▲鎌倉彫の店先に展示されていた彫刻刀。興味深く眺めます。
変わらない八幡様と、大きくなった大イチョウ2号に
ほっと一息ついて、今年のお礼と来年のご挨拶をしました。
帰り道はもう小町通は通るまい、と一本裏を歩いたら
地元にお住まいの方に数人すれ違っただけで
人声も気配もなくわたしの靴音だけが響いて
これまた驚くばかりなのでした。
ようやく人通りのある古い商店街に行き当たったと思ったら
古い花屋さん、喫茶店、お肉屋さんが並んでいて
昭和から止まったままのような風景がありました。
きっとこの裏道と商店街のように、昔と変わらない鎌倉は
ここかしこに残っているのだと思うけれど、
そこをわたしのように年に1度しか訪れない人間が
興味本位で歩き回るのも違うような気がしています。
最後に見られた風景と、帰りの車から眺めた富士山で
今年の鎌倉詣では無事終了。
なにはともあれ八幡様にご挨拶が済んでほっとしました。
来年もまた気持ち新たにがんばります。
2019年のブログ diario はこれでおしまいです。
ご覧くださりありがとうございました。
大晦日は寒い予報です、どうぞ暖かくしてお過ごしください。
鎌倉へ よろこびがある 12月29日
10回目になる「鎌倉へ」です。
今年の鎌倉詣ではまた1日早くなり28日。
いつも30日だったのが数年前から29日になって
今年は28日でしたが、お店もまだ開いていて
でも観光客は少なくて道も比較的すいていて
良いことが多かったようです。
穏やかな青い空、泡立つ波をながめていたら
北斎「神奈川沖浪裏」の指のような波が見えました。
そして小町通りへ。
空き地になったり新しい建物が建って開発が進んでいました。
あれ、ここは以前なにがあった?と考えても
思い出せない場所もあったりして、1年の長さを実感します。
そんな中でも、無くなってしまったと思っていた
古書店「藝林荘」が健在でした!わーい。
相変わらず山積みの古い本の匂いをかぎました。
八幡様も程よいにぎわいです。
大イチョウの2代目若木もずいぶん大きくなりました。
わーい。もう大丈夫、命が受け継がれました。
そして閉館した鎌倉近代美術館の建物。
取り壊されているかと思いきや
改修工事中だそうです。
ということは新たな役目がある?わーい。
池の風景も変わることが無さそうです。
帰りに葉山をまわって森戸大明神へ。
小さな岬にあるとても清い神社です。
思い出せないくらい久ぶりにひいたおみくじは小吉でした。
大吉で気が大きくなるより、小吉くらいの方が
わたしには向いている、との神様のお答ですね。
ことしの鎌倉、わたしの心がひっかかっていたこと
大イチョウの2代目が元気で、昔の鎌倉も残される
というよろこびが見つかって、良い旅でした。
ほかにもいくつも小さな嬉しいことがありましたが
それはまた改めて。
これにて2017年のKANESEIブログ「diario」を
お終いにいたします。
ブログをご覧くださりありがとうございました。
また額縁や修復の仕事でお世話になりました皆さま
大変ありがとうございました。
来る年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2017年12月29日 KANESEI
鎌倉へ それでもやっぱり 1月05日
2016年12月29日もまた、鎌倉の八幡様へお参りに行きました。
長らく工事が続いていた若宮大路の段蔓が完成して
真っ白な石灯籠とお正月準備の日の丸が並んで美しい風景です。
今年はまだ初詣客用の整備が準備中で
「謹賀新年」(「新春」だったかな?)の看板や
参道の屋台準備もあまり出ていませんでした。
でもお参りする人たちの笑顔にはもう
新年を迎える嬉しさが感じられます。
小町通りの様子は・・・
派手な居酒屋と謎な雑貨店、鎌倉に関係の無い食品店が目立ち、
薄いレンタル着物を着た子供たち(大学生くらいでしょうか)が
はしゃぎながらクレープ、コロッケを食べ歩く道になっていました。
レストラン「コアンドル」は早々に連休に入っているし
昨年に天使の本を買った古書店「藝林荘」は閉店の片づけ中。
もうダメかもしれない。
鎌倉に来るのが辛いかもしれない。
いつもの古い骨董店の静かな店内でお店の方とおしゃべりして、
「なかむら庵」でおそばを頂いて、なんとか元気を回復しました。
最後に行った由比ヶ浜は、強風でした。
頭を下げないと前に進めません。
寒風で耳が痛い。飛んでくる砂で頬が痛い。
藝林荘閉店のショックを引きずっていましたが
それはそれ。終わりが来るのも仕方のないこと。
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす」
鎌倉で平家物語の冒頭を思い出しました。
・・・ちょっと大げさですね。
帰りの車窓。
岬の向こうに見えるのは、もしかして?!
いつも変わらず美しい、富士山の姿。
そうしてやっぱり、また2017年の暮にも鎌倉に、
由比ヶ浜に来る、と決めました。
鎌倉へ 懐古趣味一長一短 12月31日
年に一度、暮に鎌倉へ行くお話をして8回目。
このブログも8年目をむかえました。
さて、毎年30日に行く鎌倉ですが今年は29日。
特別理由は無いのですが、1日早く行ってみました。
例年通り大にぎわいの小町通り入口の鳥居です。
今回はじめて良く見てみたのですが、上部には
「八幡宮近道」とあるではありませんか。
確かに普段はそうでしょう。けれど年末は人ごみで
もしかしたら一番時間のかかるルートかもしれません!
鎌倉の古き良き町並みはどんどん変化して
最近はすっかり観光地、歩き食べの若い人ばかりになったのは
昨年の「鎌倉へ」でもお話したのですけれど、それでも
わずかながらポツポツと古いお店も頑張っています。
その中でもフレンチのコアンドル、その奥の古美術銀杏堂
そして交差点を挟んで斜め前にある古書店「藝林荘」の一角は
懐かしい小町通り、昔のままです。
昨年の30日にはすでに年内営業を終えていた藝林荘に
ことしはお邪魔することができました。
ずいぶんきれいに改装されて、でも積み上げられている
本の山は以前どおり、つい長居したくなる空間なのでした。
小町通りに新しいお店が立ち並ぶ中、古いお店を見つけて喜び
神奈川県立近代美術館の閉館で感傷に浸るわたし。
骨董が好き、作る額縁もアンティーク仕上げが好き。
懐古趣味ばかり、それで良いのか?
もっと新しいもの、新しい環境に興味を持って
感覚を柔軟にしたい・・・
などと考えながら帰路についた2015年の「鎌倉へ」でした。
2015年も大晦日です。
今年も一年間ご覧くださり、ありがとうございました。
また、仕事でお世話になりました皆さま、ありがとうございました。
今年は展覧会を開催することができ、思い出深い年になりました。
来年は改めて、額縁の仕事を大切に過ごす所存です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えくださいませ。
鎌倉へ そうして変わりゆく 1月08日
毎年晦日に鎌倉へ行くようになってもう何年になるか・・・
我が家の恒例行事 鎌倉八幡様へのお参りに2014年も行きました。
由比ヶ浜に車を停めて降りた浜は 強い風が吹いていて
遠くに見えるウィンドサーフィンの帆(?)もずいぶん傾いています。
トンビは羽ばたきもせず 空で海に向かっていました。
うらやましいくらいに気持ちがよさそう。
浜を後にして 八幡様を目指して歩きます。
浜辺から八幡様の境内まで およそ2kmでしょうか。
小町通りの入り口は昨年以上の混雑で すれ違うのもままなりません。
観光客の楽しそうな声 人力車の呼び声 お店の呼び声 賑やかです。
縫うように歩いてたどり着いた八幡様で 2014年無事のお礼と2015年無事をお願いします。
ご神木の大イチョウが倒れてしまったのは2010年の春でしたが
それからもうすぐ5年になります。
どうやらヒコバエ復活は残念な結果だった様子で
小さな苗木に植え替えられていました。
この苗木もおそらく大イチョウから育ったもののはず
どうか元気に根付くようにと祈る気持ちです。
「がんばれ」の願いとエールは沢山の人々からも送られていました。
それにしても小町通りの賑わいは年々増しているように感じます。
食べ歩きのお団子やお饅頭 クレープのお店には行列ができ
無国籍な雑貨やチェーンの飲食店が増えて 人が溢れるようです。
どこかで見たことのある よくある観光地と同じ雰囲気。
一方で古い商店-鎌倉彫や骨董の店 あるいは履物屋や床屋-は閑散とし
文豪が訪れていた喫茶店「門」も わたしが毎年楽しみにして
必ず立ち寄っていた古書店「木犀堂」も相次いで閉店しました。
若宮大路に出ていたお正月飾りの屋台はいつの間にか見なくなり
古い材木問屋も今は無くなり更地になっていました。
わたしが知っている鎌倉から猛スピードで変わりゆく様子は
まるで追い出されるようで寂しく感じます。
でも ふと隣を歩く家族連れの小さな女の子の笑顔を見て
この子にとっての「幸せな思い出の鎌倉」は今日の姿なのだ
この子の笑顔は昔のわたしの笑顔なのだと気づき
こうして変わりゆくのが ずっと繰り返されてきた当然なのだ
古い大イチョウは倒れてしまったけれど
若い苗木が代わりに同じ場所で成長していくのだ・・・と
心がすこし楽になりました。
2015年の晦日に鎌倉を再訪したとき 今日の気持ちと女の子の笑顔を
また思い出すのでしょう。
鎌倉へ 沢山!たくさん! 1月06日
毎年末恒例の鎌倉鶴岡八幡宮へのお参り。
このブログでお話するのも6回目になりました。
お正月気分も終わり そろそろ日常にもどる今日ですが
2013年晦日の鎌倉散策のお話。
逗子で有料道路を下りて鎌倉へ近づくにつれて
いつも合わない渋滞に巻き込まれました。
この渋滞も後から考えてみれば この日の前兆なのでした。
とにかく まずは由比ヶ浜に車を停めて
冬の光で輝く海を眺めましょう。
2012年は寒い寒い雨の一日だったので
浜に下りることもなく 海を楽しむ人の姿もありませんでした。
2013年は穏やかに晴れて波も程よく
ビーチバレーをする青年たち 凧揚げの親子
犬の散歩をするカップル・・・沢山の姿がありました。
これぞ「正しい晦日の由比ヶ浜の姿」でありましょう。
そして これまた沢山のトンビがぐーるぐる・・・
さて浜をあとにして 小町通りから八幡様へ向かいます。
例年も賑わう小町通りではありますがどうしたことか
今回はもう驚くばかりの人出です。
道はすれ違うのもままならないほど どのお店も人であふれています。
ガイドブックを片手の家族連れ ハイヒールの女の子グループなど
いつもの12月30日には見かけないような人々の姿も。
見渡す限りの人人人!沢山です。
ひときわ異彩を放っていた真っ赤なジャージのオジサン。
・・・観光ではなさそうですが。
もしかしたら 家族が人ごみで見失ってもすぐに見つけられるように
実は地元の方の作戦なのかもしれません。
人をかき分けかき分け 骨董店のウィンドウを覗くのも忙しなく
ようやくたどり着いた八幡様の鳥居は
きりりとした赤と黒 青空のコントラストがとても美しい姿です。
これまた人が沢山で 交差点の邪魔にならないように
写真を撮れるのはほんの一瞬の間です。
おみくじに並ぶ長蛇の列を横目にそそくさとお参りを終えると
しつこいようですが・・・おみくじも結ぶ場所が無くなりそうに沢山。
これだけ沢山の人が神様のお導きを求めている・・・
色々と考えさせられます。
恋に悩む女の子が結んだものばかり そして大吉ばかりだと良いのですが。
さて もう「沢山」はたくさん!ということで
お土産の大仏サブレーをひと箱買って 早々に帰路に着くことにします。
大仏サブレ―も沢山並んでいました・・・。
帰りの車窓から見えた富士山は 唯一無二の姿。
慌ただしかった2013年の鎌倉散策でしたが
この富士山を見られたことで心も落ち着きました。
2014年もさらに充実した一年にしようと思います。
鎌倉へ 初めての雨 1月07日
2012年の晦日の日 恒例となった鎌倉へ行きました。
寒い雨が降り続けるなか
小町通りの散策もそこそこに 鶴岡八幡宮へ。
2012年も身心健康に過ごせたことを感謝し
2013年も頑張る事ができるようお願いしました。
そして近々出産を控える友人に「安産お守り」を買いました。
参道の石畳はすっかり濡れて水たまりができていますが
初詣の参拝客を楽しませてくれる屋台の準備は進んでいます。
心なしか外国人のお客さんは少ないようですが観光客は例年通り。
おみくじを引いて一喜一憂していました。
いつも賑やかな鳩の群れが見当たらないと思ったら・・・
まだ閉まっているお札売り場の軒下で丸くなって雨宿り。
鳩たちも雨にぬれず年が越せるようで一安心です。
わたしの記憶がある限り 12月30日の鎌倉が雨だったのは初めて。
由比ヶ浜に下りなかったのも初めてです。
いつもはサーフィンや凧揚げ 散歩を楽しむ老若男女の姿もありません。
2013年の暮 どのような心境で鎌倉に来る事ができるのでしょうか。
良い天気になることを祈りつつ帰路につきました。
鎌倉へ 迷わずに 1月09日
.
2011年の暮、例年通り鎌倉へ行きました。
毎年同じ時期に決まった場所へ行くのは
区切りをつけること そして 変化を感じることなど
心の整理に役立っています。
由比ヶ浜で海風に吹かれてから 鶴岡八幡宮へお参りに。
鳥居をくぐったすぐの池は わたしが幼いころは
薄く氷が張っていました。
いつもより寒く感じるこの冬ですが 氷はありません。
すでに初詣の参拝客を迎える準備も始まっていました。
はぐれた時の待ち合わせ場所の設置も。
「迷わないで この下でまちましょう」
迷子のための旗ですが まるで神様に
「迷いを捨てなさい」と励まされているように感じました。
ううむ・・・とうなりつつ
2011年も無事に鎌倉を後にしました。
.
鎌倉へ 砂浜の足跡 12月30日
今年も暮れになり 恒例の鎌倉散策へ。
とても良いお天気でした。
鶴岡八幡宮の御神木である大銀杏が
倒れてしまったのは今年の春のことですが
もう随分前のことのような気がします。
その大銀杏も初夏には美しい若芽が出て
今はすっかり落ち着いています。
次の春まで力を貯めて また力強い発芽を
見せてくれることでしょう。
由比ガ浜も冬の澄んだ日差しに満ちて
無数の足跡が残されていました。
2010年も今日と明日を残すばかりになりました。
この1年間も健康に過ごし 好きな仕事を
続けることが出来たことをとても幸せに思います。
また 沢山の方に励ましていただき
KANESEIホームページをご覧いただき
大変ありがとうございました。
2011年も どうぞよろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎え下さい。
2010年師走 KANESEI
.
鎌倉へ 「門」 1月11日
鎌倉散策のお話を引き続き。
八幡様へのお参りを終え 若宮大路と小町通を行き来しつつ
毎年お邪魔する骨董店や古書店を覗いては
鎌倉ならではの楽しみを満喫します。
歩きつかれた帰り道に 長年入ってみたいと思っていた
小町通にある喫茶店「門」へ立ち寄ることにしました。
このお店をご存知の方も多いかと思いますが
鎌倉の文豪・文化人に愛された喫茶店で
少々古めかしくも とても落ち着く雰囲気です。
わたしの好きな笠智衆さんもよくいらしていたとか。
ショートケーキと紅茶のセットをお願いしましたが
ケーキは素朴で これまた「昔ながらの」と言った美味しさです。
ミルクティーとメニューにあったのでお願いしたら
牛乳ではなくてコーヒー用のクリームだったのが
唯一残念なところですが・・・
いつかまた このお店で手紙を書いたり本を読んだりと
ひとりでゆっくり過してみたいと思います。
日が暮れた頃に着いた浜辺は
大きな夕日が沈みつつあるなか サーフィンを楽しむ人達の
美しいシルエットが海に浮かんでいました。
毎年の「鎌倉散策」にて 2009年も無事に終わりました。
鎌倉へ 冬の海 1月08日
冬の海が好きです。
春や夏の海のような明るい元気な雰囲気はありませんが
冬の海ではもっと静かで 自分の内面と対峙できるような
そんな気持ちになります。
冬の浜辺で過す時間はわずかですが
そうしたリセットの時間を毎年決まった時期に持つことは
わたしの大切な「儀式」となっているようです。
すでに松も明けましたが 昨年末のお話です。
暮も押し迫った12月30日に鎌倉へ行きました。
毎年この時期には鎌倉の鶴ヶ丘八幡宮へお参りします。
由比ガ浜へ車を停めて 小町通から八幡様へ
帰りは若宮大路を通って浜まで戻るのがいつものルート。
忙しい時期にもかかわらず 鎌倉はどこもかしこも
観光客や地元の買出しの人達で大賑わいでした。
八幡宮の入口には 大きな太鼓橋があります。
神様がお渡りになる橋。
現在は柵で閉じられています。
わたしが幼い頃は人間も自由に渡ることが出来て
滑り台のような橋を必死によじ登った楽しい記憶があります。
2009年も無事に過せたことを感謝し
2010年もまた頑張ることができるように祈りました。