diario
ブローチとわたし 1月30日
昨日、ついに待ちに待ったものが届きました。
坂田あづみさんの作品、ブローチです。
坂田さんとはお互いの個展に行ったり
何度か美味しいお酒をご一緒したり、
とても楽しくお付き合いさせて頂いています。
ある日、彼女の胸にこの紋章型のブローチがついていて
あまりの欲しさにその場で「作ってほしい!」とお願いしました。
「これ、ずいぶん前に作ったんだけど
この形は作るのが大変だから最近は作っていなくて・・・」
と仰るところ、無理にお願いしてしまいました。
わたしは小箱にも紋章模様を入れるのが好き、
そして黒と金のコントラストが好き、
なのでこのブローチはわたしの心の中心目掛けて刺さったのでした。
▲微妙にピンボケ・・・
このデザインは「EX VOTO」
本来は宗教的な意味合いのものですが
勝手に「熱く燃える志」と自己流に解釈しています。
当然ですがすべて手刺繍、金属の糸
ビーズが使われて、かなり立体的です。
この刺繍技法はヨーロッパで古くからあって
ゴールドワークと呼ばれるとか。
カトリックの豪華な詩祭服や軍服のモールなどのイメージでしょうか。
▲とても細かい。周囲のステッチには青も入っています・・・
ちいさなブローチからは、制作に対する
真摯な気持ちや迫力、緻密で正確な作業など
手で作ったものならではの存在感が感じられる。
坂田さんのブローチをお守りとして
身に着ける人もいるというのも頷けるのです。
(坂田さんご本人はお守りのつもりはないと思いますが・・・。)
黒いコートの襟につけたら絶対かわいいぞ!とニヤニヤしています。
坂田さんもわたしも、ひたすらひとりでせっせと物を作る日々
このブローチはわたしのお守りと言うより
自分への応援の気持ちが強いかもしれません。