diario
小さくてドキドキする 1月20日
昨年秋に神楽坂のギャラリー「ラ・ロンダジル」の
グループ展「ロンダの妄想茶道具小品展」に
小箱で参加しましたとき
同時開催で中島完さんの茶道具展も開催されていました。
すべて茶箱用に作られた道具で
それはそれは小さくて美しい道具ばかりが並んでいたのでした。
茶箱は茶道具の一種で、道具一式を納めて
持ち運びできるようにしたものです。
いわばピクニック用お茶道具セットでして
すべて小さめに作ってあります。
初日にギャラリーにお邪魔して
小箱を見に来てくださった方や
一緒に出品されている作家さんとお話したりと
楽しく過ごしていたのですが、
実は心の三分の一は中島完さんコーナーに行ったままでした。
あまりに可愛いのですもの!
そうして鼻息荒くひとつ手に入れましたのは
小さな薄茶器でございます。
同じようなサイズの茶器が
それこそ100個は並んでいたでしょうか
沢山ありすぎて選びきれないのですが
「形と色」選抜、その中から「これぞ!」と選びました。
ああ、なんて小さくて美しいの!
その後に男性の友人に見せびらかしたところ
「・・・ちっさ!!」と叫んで終わりました。
そうですよ、小さいよ、この小ささが良いのよ。
▲蓋はつるっとツヤがあり、本体はしっとりと艶消し
美しいとため息が出ますが、それが小さいと
そこにドキドキが加わる気がします。
小さいだけじゃダメ。
美しくて小さいからドキドキする。
この薄茶器を眺めながら、わたしも
「小さくて美しい」箱を作る気持ちを養います。