diario
菊と牡丹と片輪車 12月05日
昔々のその昔に作った和柄の小箱があります。
その時は白い石膏地に模様を線彫りして、
ボーロを塗って金箔を貼り磨いてつくりました。
全面金で華やかな小箱が完成したのです。
その小箱がとても気に入っていて、ある方に差し上げた後も
ずっと「もう一度いつか作ろう」と思っていました。
最近、黒地に模様を彫る細工が楽しくて、ある日ふと
「そうだそうだ、あの和柄小箱を黒地で作ってみるべし!」
と思い立って作りました。
菊と牡丹と片輪車の模様で、内側の布は濃いばら色です。
▲側面にも模様が続きます
なんだかたまに「和に飢える」と言いましょうか
唐突に和風の小箱も作りたくなるのです。
この黒地に線彫り装飾は地味ですけれど細かな線も描けて
繊細な和模様にも最適な技法でした。
この小箱は12月7日から開催の京都でのグループ展に出品します。
和だから京都・・・という安直な考えではるのですけれども
もしかしたら海外の方のお目に触れる機会が
東京より多いかもしれない、と思いつつ。
▲下のトレーも京都のアンティークショップで買ったものです。京都&京都
この小箱、菊と牡丹なので季節を選びません。
床飾りのお香合として使っていただいても良いなぁと
思ったりなんかしております。
関西にお住まいの方、お越しのご予定の方
おついでの際にぜひお立ち寄りくださいませ。
よろしくお願い申し上げます。
「Art for Gift 2024」
12月7日(土)-14(土)会期中無休
10:30-18:00 最終日17:00閉場
京都市中京区烏丸通四条上ル笋町682
075-221-3510