diario
楕円考 11月04日
イタリア製の楕円の小さな額縁木地2種を
友人のご厚意に甘えて5枚ずつ買ってきていただきました。
以来楕円額縁の魅力にはまっています。
いままで楕円の額縁って可愛らし過ぎるような気がしていて
つまりあまり興味がわかなくて辿り着いていませんでした。
ですが今年に楕円額縁のご注文をいただいて1枚作ってみたら
なんて楽しい世界だろう!
今日ご覧いただく楕円4枚(四角も1枚紛れていますが)は
ご注文の品ではありません。
めくるめく楕円の世界で目をハート♡にしながら
好き勝手に作ったものです。
▲黒地にかすれた金の植物文(プレッツェーモロ)と
四つの切込みを入れた全面純金箔
▲石膏盛上げでレリーフを入れた純金箔と真っ黒の2種
そして四角いプレッツェーモロ。
楕円の魅力は、なんと言っても「角が無い」と絶妙なバランス。
角が無いと始まりと終わりが無い。
そして曲線に長方向と短方向で作られるリズムがあること
でしょうか。正円とはまったく違う・・・。
楕円額縁のデザインを考えて、作って、眺めて、
つくづく面白く不思議な世界なのです。
始まりと終わりが無いのなら、模様も連続で良い。
・・・でもなんだか、間も作りたくなる。
そして模様を4か所に入れて区切る・・・慣れた方へ。
まだ楕円と本気で仲良くなれていない。
距離感がつかめていないわたしです。
これから更に楕円木地をいじくりまわして慣れていこうと思います。
それにしても、もっと楕円の木地が欲しい!
色んなバランス、デザイン、サイズの木地が
日本で手に入ると嬉しいのだけど・・・❕ううむ・・・
黒いプレッツェーモロと切り込み金の2枚は
11月半ばからのグループ展(神楽坂ラ・ロンダジル)
金と真っ黒パスティリアと四角いプレッツェーモロの3枚は
11月29日からの個展「秘密の小箱」展
(箱義桐箱店谷中店)でお披露目いたします。