diario
写真と額縁と 9月09日
先週9月6日から、中野にあります写真専門の画廊
「ギャラリー冬青」にて開催の展覧会に
KANESEI の額縁を使って頂いております。
匿名の写真家 H.J 氏によるフィルム写真作品です。
▲70年代に撮影された作品。被写体は当時の恋人、現在の奥様。
額縁は全部で11点使って頂いておりますが
(その内の2点は同時開催の名古屋での展示に使用)
どの額縁もしばらく前に作ったものです。
上の額縁は本銀箔の艶消し仕上げ。
写真の空の青、車の輝きとコンクリートの乾いた感じと
とても良く合っています。
今回の額装はすべてコーディネートされた
渡部さとるさんとギャラリーの方によるものです。
わたしのアトリエにお越しくださり額縁を選び、
写真とのマッチングをしてくださいました。
▲とてもクラシカルな額縁だけど、服のチェック模様や
木漏れ日の影に不思議と合っている。
こうして作品を納めた額縁の姿をギャラリーで見たとき
自分の手元にあった時の記憶が薄れて
知らない額縁を見たような気持ちになりました。
晴れがましいような寂しいような、不思議な気持ちです。
▲内側の側面にアワビ貝を貼った額縁は
輝く車体とつながるイメージ。
美しく詩的で力強さもあって、青春とノスタルジーと切なさと苦しさと
色々と混ざった感情が沸き上がる写真作品に、
わたしの額縁を使っていただく事が出来たのは幸せなことです。
▲この額縁は他社製。これもスッキリとして美しい額縁です。
わたしの青春の地であるフィレンツェの
サンタ・トリニタ橋の風景があったことも
わたしの気持ちを揺さぶった理由の一つでした。
H.J氏による写真展「melody」は、ギャラリー冬青にて9月26日まで。
もうひとつ名古屋で同時開催のH.J氏写真展「eyes」は
もしご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお出かけください。