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額縁の作り方 グラッフィートの下描きをどうするか問題 7月18日

 

先日ご覧いただいたラテン語フレーズを入れた

額縁の装飾過程をすこし。

 

箔の上に卵黄テンペラ絵の具を塗って乾いたら

絵の具を掻き落として箔を見せる

「グラッフィート graffito 」という技法です。

もう何度もご紹介しておりますので

ご興味があればぜひ続きをご覧ください。

 

さて、ボローニャ石膏地にカーボン紙で

デザインを転写しまして、これをニードルで線彫りします。

グラッフィート装飾は、基本の方法としては

この線彫りはしません。

石膏地に箔を貼り磨き、

まっさらな箔地にテンペラ絵の具を塗り、

乾いたところに模様を転写して掻き落とします。

わたしは何故に石膏地に線彫りするのか

(ひと手間増やすのか)と言いますと、

線があることで薄っすらと凹凸と陰影が出来て美しいと思うこと。

それから、テンペラの上に転写する必要がありませんので

カーボン紙等の跡が残らないこと。

 

 

上の写真は搔き落とし開始の様子です。

黒い絵の具層の下に金箔があります。

薄っすらと文字の線彫りが見えていますので

このラインをなぞります。

今回は黒ベースですので黒色の上にカーボン紙を使っても見えませんし、

例えば白いチャコペーパー等使って跡が残ると厄介です。

逆に明るい色のテンペラを塗って、その上に転写する場合でも

やはりこの転写跡ってとても気になるのです。

完成度がぐっと落ちてしまうような。

そんな訳で、ひと手間増えてもこの方法が気に入っております・・・。

 

 

さぁ、グラッフィート(搔き落とし)が終わりました。

あとは古色仕上げをして完成でございます!やれやれ。