diario
引き込まれて救われて 4月15日
なぜだか分からないけれど
どうにもこうにも嫌な考えのループに嵌ってしまう事があります。
そして自己嫌悪したりして。
昨今はウェブ上にそんな時の解決法がたくさん紹介されていて
瞑想する、運動する、自分を俯瞰的に見る、
そんな自分も受け入れる等々、いくつもあります。
だけど、ううむ、そうじゃないんだよ・・・
と、ひねくれ者のわたしは思う訳です。
運動したって一時しのぎでしょ(大体運動嫌いである。)
そんな自己嫌悪するような自分を受け入れましょうって、
そうしたら、そんな思考回路で止まってしまうじゃないか
・・・ブツブツ。
▲小箱ばっかり作っている場合じゃない。
小箱に逃げている。分かっておる。
そんなある日、偶然に北インドのシタール音楽を聴きました。
シタールはご存じと思いますが、ギターのように
左手で弦を押さえ、右手で爪弾きます。
そしてタブラと呼ばれる太鼓(二つセット)奏者と
2人で演奏するのが多い様子。
このシタール音楽が「ぐるぐる思考」からの脱出に
大変効果があることが分かりました。
・・・わたしだけかもしれませんが。
全く詳しくありませんので勝手な解釈ですが、
伝統的な演奏は短くて30分、おおむね1時間と長い。
そして曲の出だしはシタールのみでジャラララ~~~ン・・・と
地底から響くようにゆっくり始まります。
曲の半分頃にタブラがこれまたゆっくり加わって
そこから徐々にスピードが上がります。
タブラの「タンタカタンタカ」(右手)と「ムーンムーン」(左手)が
どんどん早くになって、シタールのメロディーも競うように早く複雑になって
聴衆の心拍数もどんどん上がる。
そして全員の興奮が最高潮に達したときにジャンッ!と終わるのです。
この、歌詞もなく(意味付けが無く)
聞く機会が少ない音楽なのもポイントに思われます。
少しずつ興奮の渦に引き込まれる時に
徐々にわたしも変な思考から引きずり出され
何も考えずにハラハラドキドキが高まって
ダンッと曲が終わるときにはまるで「サウナから出て
水風呂に浸かって整った」ようなサッパリ爽快な気分になるのです。
驚くほど効果があります。・・・わたしだけかもしれませんが。
長々と説明しても、この不思議な解放感は説明できません。
YouTubeやSpotifyでも「シタール」と検索すると
沢山聞くことが出来ます。
わたしは最近のオシャレなアレンジではなくて
いわゆる巨匠の演奏を選んでいます。(モノクロ写真の演奏)
シタールの音は少し琵琶や津軽三味線のようですし
タブラも鼓のように聞こえる時があります。
もし気になる方がいらっしゃったら
もし聞いてみようかな、と思われたら
Ust Vilayat Khan aged 16 – rare video (youtube.com)
(↑3分ショートビデオ、英語の解説あり)
Shahid Parvez Raga Darbari (youtube.com)
Vilayat Khan – Raag Darbari (1968) (youtube.com)
上記YouTubeの演奏などぜひ。
長いですけれど、きっと引き込まれること請け合いです。