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考えすぎだとしても 4月01日

 

3月30日の土曜日、悲しいニュースに触れました。

彫刻家の船越桂さんが肺がんで亡くなったと。

展覧会に行ったり制作過程等のDVDを観たり

お父様の船越保武さん共に尊敬する方でした。

ご冥福をお祈りいたします。

 

そしてまた、マッシモを思い出したのです。

 

フィレンツェの額縁師匠マッシモは

昨年初秋に体調を崩して呼吸が困難になり

病院で検査を受けたところ、すでに肺がんが

進んでいて手の施しようがない状態だったとのこと。

妻パオラ曰く「とてもアクティブながん」で

骨や腎臓、リンパにどんどん転移してしまって

治療を施す暇もなくあっという間に行ってしまった。

そしてパオラもまた今、呼吸がつらくて

ほぼ24時間酸素吸入をしています。

 

確かに2人ともタバコを吸っていたけれど

(パオラは今も吸い続けている!止めてくれない。)

もしかしてもしかしたら、いや可能性として

額縁製作の職業による影響もあったりして・・・?

 

 

なにせ古典技法額縁では木屑と石膏粉から

逃れることが出来ません。

そして彼らは咥えタバコでマスクなどしなかった。

仕事として朝から晩まで毎日をこの粉の中で

過ごしていたら、と考えてしまう。

船越桂さんもまた、木彫作家の毎日で

粉塵は避けられない生活だったのではないでしょうか。

 

考えすぎかもしれないし、そうではないかもしれない。

石膏粉や木屑よりタバコの方が肺にはずっと悪い事は

百も承知だけれど、ううむ。

 

 

自分の身体を守れるのは自分だけですものね。

面倒くさがっていても後悔先に立たず。

わたしはマスクをもう少し高性能のものにしようと

改めて思います。