diario
ホカホカマリア様? 2月26日
イタリア語を少しご存じで
古典技法の経験がある方ならば
あるいはイタリア料理を勉強なさった方なら
きっとご存じのイタリア語単語
それは「bagnomaria」、湯煎という意味です。
古典技法で欠かせない石膏地はニカワ液に溶いてありますから
必ず湯煎で温めて液状にして(冷えるとゼリー状になる)使います。
▲右上のガラス瓶に石膏液が入っています。
普段は冷蔵庫に入れておいて、使う時に湯煎で温めています。
下に敷いた紙がびしょ濡れなのは、湯煎して瓶を拭かなかったから・・・。
キャンバスや板絵の下地、額縁にもKANESEI小箱にも
一番ベーシックな石膏下地、つまりニカワで溶いた石膏を
湯煎して塗ってあります。
▲パスティリア(石膏盛上げ装飾)も湯煎した石膏液で垂らし描き。
で、このイタリア語の湯煎という単語「bagomaria」
バーニョマリーアと発音しますが、バーニョはお風呂またはトイレ
マリアとは言わずと知れた聖母マリア様です。たぶん。
この単語を見るたびに湯船につかってホカホカしたマリア様とか
トイレに座ったマリア様とか(大変に失礼ながら!)
イラスト的な画像が頭に浮かんでしまう。
なぜ湯煎が bagnomaria という言葉になったのか
気になりだすと止まらない。
もしかしたらお風呂もトイレもマリア様も
全く関係ないところから来た単語だったり?
それもまた興味津々であります!
今度イタリア人に聞いてみよう・・・