diario
信じるべきは手 2月12日
額縁の修理をしています。
作業部屋では天井の蛍光灯の明かりに加えて
手元のライトも使っています。
斜光ですと凹凸や傷がより見分けやすくなります。
欠けてしまった部分を再形成した時など
特に斜光でいろいろな角度から見る必要があるのです。
でも最終的な良し悪しを判断するのは
目視ではなくて触覚です。
目は疲れた夕方や気分(恥ずかしながら。)で
「まぁ良いんじゃないかな」と判断してしまうことがあるけれど
指先の感覚はぶれません。嘘が付けないというか。
ここで目の判断に流されてしまうか
もうひと我慢して手の判断に従うか
ここで完成度が決まるのです。
もうそれは残酷なほどに完成度が違うのです。
この壁を超える、つまり手の判断を受け入れるのには
結構しんどい時もあります。人間ですもの。
そんな時は手の判断を受け入れてから
つづきは翌朝に繰り越します。
そうすると気持ち新たに向き合うことが出来たりして。
今できることは先延ばしにするな
なんて言いますけれど、それはそれ
急がば回れとも言いますしね。
臨機応変に。そして着実に。
それを目指して精進しております・・・