diario
Firenze 2023-効くか効かないか 1月11日
ダラダラと続けております2023年1月~2月の
フィレンツェ滞在記です。
わたしがフィレンツェに行くのは、以前は11月
最近は専ら2月メインです。
なぜなら一番安い時期だから。
そしてなぜ安いかと言えば、寒いから。
海外からイタリアへ旅する方々にとって
イタリアの魅力と言えばやはり
美味しい食べ物もさることながら
燦燦と輝く太陽と青い海・・・が大きいようで
2月の暗くてジメジメで寒い時期は
わたしのような「海は特に・・・」
の人間には穴場時期です。
さて、そんな「寒い時期」ということは
やっぱり風邪をひきやすいのです。
滞在中、毎度毎度風邪をひいて
(発熱したり寝込むことは無いけれど)
のどのイガイガと鼻水に苦労する。
薬局へ駆け込みます。
数年前のブログでも書いたのですが
イタリアののど飴がとても優秀です。
「Benactiv」もうこれ一択!と思って
(言いふらしすぎて数人の方から
イタリア土産に頂戴したほど)いるのです。
だけど今回、違うのど飴も入手しました。
フィレンツェの街角には結構な数の薬局があって
(ドラッグストアではなくて、いわゆる町の薬屋さん)
薬剤師さんの考えで提案してくれる薬が違うのです。
それぞれの薬局で「のどが痛くて」と言って
出してくれたのが下の写真のもの。
▲箱に点字があるのも素晴らしい。新鮮。
Benactivも箱側面に点字があります。
一番下の箱がお気に入り「Benactiv」
その上は違うメーカーだけどBenactivと成分はほぼ一緒です。
一番上はどうも成分が違う。
使い方を読むと、下ふたつは「24時間に8粒まで。
1つ食べたら次まで3~6時間開けること」とあるけれど
一番上は1~2時間に一粒食べること、とありました。
効能が優しいのですね。
これを薦められた薬局は住宅街のオシャレなお店
だけど薬剤師さんはザ・イタリアンなマンマで
「なるべく強い薬は使わないように」と考える感じでした。
下ふたつ、食べるとほんのり苦くてよく効く。
一番上は、レモン味の美味しい飴。
効くかと言うと、やっぱりBenactivには敵わないのでした。
それからもうひとつ。
イタリアのエルボリステリア、直訳すると薬草店
つまり漢方薬店のような位置づけでしょうか。
そこに行ったときに「風邪気味で頭痛がする」
と相談して買ったのが下のひと箱です。
このお店はこの薬でちょっと名が知れていたみたいで
後から少し調べたら古くからあるもののようです。
薬剤師さん曰く「解熱効果はないけれど、痛みには効くわよ」と。
物は試しと飲んでみることにしました。1回2錠。
そして1日に2錠以上飲まないこと。
つまり一日1回飲めば長く効くということらしい。
薬草の薬ですから当然だけど草の味
見かけも正に「乾燥草団子」(!)です。
ほんのりミントが感じられるので
大粒の割にのど越しスッキリ爽やかで不思議な飲み心地です。
そして効きました。
人によって合う合わないがあるでしょうし
わたしは初体験の薬だから余計良く効いたのかもしれませんけれど
即効性があります。
内容はと言うと、ヤナギ、デビルズクロー(?)
トケイソウ(!)、カモミール、ラベンダー
レモン、マジョラム、ミント、
そしてナイアシンの植物抽出物と。
トケイソウって、あの時計草でしょうか??
ヤナギ、つまり柳は抗炎症作用、鎮痛効果がある、と書いてありました。
つまり何がどうなのか良く分からない・・・けれども
このひと箱(20粒入り)で15€。
1回1€50・・・日本円で240円弱。
ううむ、安くはない。
ハーブベースの割にあまりに効きすぎるような。
でも常備薬に良さそう。
薬ですから副作用の心配はありますが、
少ない回数で効いてほしいですものね。
その国によって薬も医療も歴史があって
人々の体質も体格も違って
医療に対する考え方も人それぞれです。
薬の効き具合、薬剤師さんの品格と優しさ
そんな面からもイタリア文化や考えの一端が見えるのでした。