diario
Firenze 2023ーいつものところ 11月16日
フィレンツェはローマやミラノに比べれば
とてもとても小さな街で
主要な場所は歩いて回ることができます。
その小さな街に美術館と教会がぎゅっと詰まっていて
おまけにウフィツィ美術館は一日では
見切れないほどのボリュームがあります。
だけど、毎度訪れるのは同じ美術館と同じ教会。
いつものところを回るだけで時間切れになります。
わたしの「いつものところ」とは
・ウフィツィ美術館(言わずと知れた)
▲例の絵のあの部分・・・
・サン・マルコ美術館(フラ・アンジェリコ)
▲ここはフィレンツェ滞在の始まりと終わりの場所
・バルディーニ美術館(額縁コレクション)
▲もうここに住みたい。
・メディチ・リッカルディ宮殿(ゴッツォリ)
▲願わくば丸一日借り切ってひとりで堪能したい。
・サンタ・アポローニャ修道院食堂(食堂部分のみ公開)
▲カスターニョの最後の晩餐をほぼ独り占めできる感動
・ホーン美術館(2023年1月2月は休館でした)
・ダヴァンツァーニ邸宅美術館(中世の奥様気分で)
・捨て子養育院美術館(ギルランダイオやジォットも)
・バルジェッロ美術館(工芸と彫刻、そして小箱が沢山)
・サン・ミニアート・アル・モンテ教会
▲大好きな教会だけど、いつもほんの少しだけ怖い。
・サン・レミージョ教会
▲ここも実はだいぶ怖いけれど、通ってしまう。
・サンタ・クローチェ教会
・サンティッシマ・アンヌンツィアータ教会
・サンタ・トリニタ教会
・サン・サルヴァトーレ・アル・モンテ教会
他にも行きたい教会はアレコレあるのですが
とにかくこの16か所は滞在中に這ってでも行く
何なら複数回行くところです。
ウフィツィ以外どこも並ぶことも無く
ボォォ~ッと心から入り込める場所です。
▲ドゥオーモは外から装飾を見るだけで興味津々、美しい。
ミケランジェロの傑作ダヴィデ像のある
アカデミア美術館もドゥオーモも
留学時以来行っていませんし(大行列に並ぶ気力も無い)
ピッティ宮殿内のパラティーナ美術館
(ラファエッロが沢山)も余裕があれば。
思えばわたし、ミケランジェロとラファエッロはそんなに・・・
ハハハ・・・。
(アカデミアとパラティーナは他にも素晴らしい作品目白押しです。
食わず嫌いもやめた方が良さそうですね。)
まだまだ見ていないお宝も場所もあるのに
「わたしのフィレンツェ」は広がらないのが現状。
でも、毎度おなじみの美術館の、おなじみの作品を前にしても
その時々で発見もあるし印象・感想も変わるのですから
毎度おなじみのようで実は違うのですよ。
▲サン・マルコ美術館2階の図書室前の窓に立っていると
後ろをフラ・アンジェリコがスタスタと歩いているような気がする。
こうして狭い街の中を狭い範囲でぐるぐると回遊しております。
次回滞在するときも、きっと同じところを巡るのです。
留学当時は学校と工房へ通うことがメインでしたし
放課後や週末は友人と遊び惚けていたので
美術館の中に住んでいるような3年間だったのにもったいないことをした・・・
と思いつつも、フィレンツェの空気に触れ目に入る風景に恵まれ、
会う人々にも恵まれた3年間だから現在のわたしがあって
今もフィレンツェの素晴らしさに惹かれる心を保っていられるのだ
・・・などと考えています。