diario
二十歳の女の子の肖像 10月09日
ギルランダイオ作「ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像」
部分模写ができました。
サイズは10センチ×6センチ
名刺のひと回り大きいくらいのサイズです。
オリジナル作品は77センチ×49センチ
スペインの美術館にあります。
▲わたしの模写は・・・
うむ、すみません。お許し下され。
オリジナルの表情より子供っぽいような、
のんきそうな眼差しになってしもうた・・・
▲画像はwikipediaより
若く艶やかな肌、気品ある表情を
ギルランダイオはさすが美しく表現しています。
彼女、ジョヴァンナさんが亡くなって
2年後に描かれた肖像画だそうです。
まるでモデルのジョヴァンナを目の前にして
描いたみたいに感じていましたので、驚き。
名家アルビツィ家に生まれ
18歳でトルナブオーニ家に政略結婚で嫁ぎ、
19歳で第一子を産み、20歳ですぐ第2子、
そして亡くなった・・・二十歳の女の子の肖像。
どんなことを考えていたのかな
何が好きだったのかな、色々想像します。
わたしの模写のような、のんきで
子供っぽい表情をする時間が、彼女にもあったのかな。
政略結婚も、短い人生も、傍から見たら
不自由で辛い人生なのではと感じるけれど、
本当はどうだったんだろう?
ジョヴァンナ本人にしか分からない事ですけれどね・・・。
この肖像画はトルナブオーニ家から
パンドルフィーニ家に渡った時期もあったとか。
トルナブオーニもパンドルフィーニも、そしてアルビツィも、
今もフィレンツェ中心部にある有名な通りの名前です。
Via de Tornabuoni, Via dei Pandolfini, Borgo degli Arbizi ・・・
1400年代後半、その頃はそれぞれトルナブオーニ家
パンドルフィーニ家、アルビツィ家の
屋敷があった通りなのでしょう。
ジョヴァンナやギルランダイオが通ったであろう道を、
視線を少し上げれば当時と変わらない建物が続く道を、
600年後を生きるわたしも歩くことができる・・・
だからフィレンツェから離れられません。