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Firenze 2023ー食べた食べた3 10月05日

 

忘れたころに再登場、フィレンツェでのお話です。

額縁と小箱のことばかりでは書いていて

自分でも息が詰まると言いますか(笑)

思い出をたどって。

 

2023年冬の滞在はサンタ・クローチェ~サンタンブロージョ界隈

(城壁内の東、住宅街)のアパートで、

市場もスーパーマーケットもドラッグストアもアジア食材店も近く

そして何より額縁師匠パオラの工房も徒歩2分という便利な場所でした。

でもいわゆるチェントロ・中心部からは歩いて15分くらい

毎日良く歩きました。

 

ウフィツィ美術館に朝一番で乗り込んで

中世~ルネッサンスを真剣に見すぎて

バロック以降の作品はギブアップして裏ルートで出口に直行した日。

おまけに自分との約束「今回の滞在では本は買わない」を破って

3キロはあろうという画集を買っちゃって

トホホ&ちょっとウキウキ、そして疲れてヘトヘトな午後でした。

 

ウフィツィから空腹を抱えてトボトボ歩きながら、思い出しました。

そうだ!この近くに行きたいお店があったんだ!!

日本人オーナーシェフのトラットリア

「アッカディ」にお邪魔することにしました。

 

▲お昼からひとり酒・・・お料理を待ちます。

 

こちらのお店は路地にポツリとあって

入口を入るとキッチンが良く見えます。

オーナーシェフと目が合ってお互い「こんにちは~」と日本語でご挨拶。

久しぶりの日本語と暖かな笑顔に迎えられて

いやはや、ものすごくホッとしました。

地元の方に愛されるレストラン、遅めの時間でしたが

向こうのテーブルには職人さん軍団もランチ中でした。

 

▲パスタはブロッコリーのスパゲッティ。

とろとろのブロッコリーと少しのニンニクで美味!

 

ランチセットの価格はもううろ覚えですが

パスタとメインディッシュ、飲み物(ワイン可)を選んで

12~15€くらいだったでしょうか。良心的です。

中心街から少し離れているのもポイントかもしれません。

 

▲メインディッシュはお芋のコロッケ!

 

メインは様々選べましたが、コロッケ即決。

想像した「日本のコロッケ」登場かと思いきや

フィレンツェと融合していました。

ジャガイモだけの柔らかいコロッケをトマトソースでパクッ!

 

 

アツアツサクサク、中のお芋はトロフワ

トマトソースのほのかな酸味で・・・ああもう。

写真を見て再度味わっております。

 

白インゲンの付け合わせはトスカーナの定番。

黒コショウとオリーブオイルを垂らして

これまたホクホク美味・・・

パスタとコロッケとお豆という

かなりボリューミーなお昼ご飯でしたが綺麗に平らげて

コーヒーも頂いて心身ともに満ち足りました。

そして今振り返ってみたら、ベジタリアンな食事でした。

お肉ゼロだからこのボリュームを平らげられたのかも?

 

このお店はメニューも雰囲気も

正統派フィレンツェスタイルです。

アラカルトにはフィレンツェ名物Tボーンステーキもあります。

先入観かもしれませんけれど

やっぱり日本人シェフのお店だからか

そこはかとなく日本を感じると言いましょうか。

脂濃くない(胃もたれしない)、

清潔で、静かで明るく穏やかな空気で

店員さん(この時は全員イタリアの方でした)も

ゆったり親切でしみじみ安心するのです。不思議。

 

 

滞在場所にも寄りますし、夜はちょっと

行きづらい場所かもしれませんが

また必ず行きたいお店です。

和食を食べたいわけじゃないけれど

日本を感じたい時などにも。

次回はデザートまでたどり着きたい・・・

ムフフ・・・

 

Trattoria Accadi