top » diario

diario

ああもう、倒れる3秒前 9月14日

 

ご注文いただいた額縁を作っているとき

何が一番怖いかって、サイズ間違いです。

 

材木を切った時点で間違いに気づけばまだ良い方で

(材はもったいないけれど、他でも使える場合があるので)

ある時など金箔作業も終わって完成間近

仕上げの時に気づいたこともあります・・・。

 

納品後に発覚!という最悪パターンは

まだ無いのが不幸中の幸いですが

それもいつかやってしまう恐怖がいつもあります。

 

いや、それにしても気づいた時のショックと言ったらありません。

納期が間に合うか、材料が足りるかなど

もう本当に心臓がぎゅっとなる。

そして大変にがっかりします。

 

自分一人でやっておりますので

失敗のすべては自分のミスです。

慰めようも無いのがまたトホホなところ。

 

▲火球?! いえいえ、自衛隊の大きなヘリコプターでした。

 

こんなことを書き連ねましたのも

いま額縁内部に簡単な細工加工をして

サイズ調整を入れる額縁を作っておりまして、

塗装済み、あとは仕上げの段階なのですが

なんだかちょっと心配になってサイズのメモを見たのです。

 

そうしたら額縁が1センチ大きいじゃないの!

ちょ、ちょ、ちょっと待って・・・

血の気が引いて、もう一度きちんと確認しましたら大丈夫

これで合っているのでした。

最初のサイズはご相談の最中のメモでした。いやはや。

 

ああ、また寿命がすこし縮みました。倒れそう。

まだ動悸がしています。

 

▲「天高く馬肥ゆる秋」は間近

 

わたしが誰かと一緒に工房経営や制作をしない

したくない心理はこれなのでしょう。

自分がミスがほかの人の迷惑になる、ということ。

こう書くとまるでわたしが謙虚な人間のようですが

そうではなくて

いい年齢になっても乗り越えられていない

小心者のプライドと言ったところです。

 

大勢で出来る仕事の規模や達成感などと

自分一人でする小さな仕事と安心感、

どっちも善し悪しがあって、

結局のところ向き不向き

好みなのだろうなぁと思っています。

 

なににせよ、サイズ確認は気を付けよう。

押忍。