diario
これで良いのか悪いのか 7月06日
曹洞宗の冊子「禅の友」7月号です。
この額縁も例によってレプリカでございます。
オリジナルは18世紀にイタリア・ピエモンテ州で作られた額縁です。
ピエモンテ州とはイタリアの北西部で州都はトリノ。
フィレンツェやローマよりずっとスイスとフランスに近く
洗練されてリッチな街というイメージです。
(行ったことがありませんけれども。)
18世紀といえば、すでにルネッサンス時代ははるか昔
ロココ様式が始まっていて、フランス革命とナポレオンの登場
産業革命が起こる頃だとか。
額縁の様式もまた建築・家具・服飾の様式と同様ですので
イタリアの額縁といえど18世紀ピエモンテらしく
何とはなしにロココな風味が感じられます。
実はこの額縁、完成時にもすこしお話したような記憶がありますが
純金箔の上に施す古色仕上げ加工の色艶に
あまり納得できておりませんでして、
だけど具体的にどうしたら改善できるか
どうなったら正解か分からなくて・・・
今回の撮影時にこの額縁を参加させるか迷ったのですが
編集の方から色校を見せて頂いたときに
「おや?!この額縁ってもしかしたら悪くないのでは??」
と思っちゃった不思議!
この淡い黄色みの感じられる青との組み合わせがあまりに良くて
釣られて額縁も良く見えちゃう!
というマジックなのでした・・・。
▲とはいえ、写真の額縁の金は茶色味が感じられる。正解はここか?
ロココは白を基調にパステル系など明るい色味
金も明るく(白~レモン色)に輝くイメージなのですが
ううむ、どうするか。
わたしがコテコテ古色が好きなだけなのだから
ロココ風にこのままオリジナルに近い明るい色を保つか?
これで良いのか悪いのか?
悩みは続きつつも、この表紙には大変に救われたのでした。
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