diario
Firenze 2023 ー小箱営業珍道中はじまる 6月26日
2022年秋に思い付いた「フィレンツェ小箱販売」を
ダメ元でひとまずやってみよう、
何事もやってみなくちゃわからないよ
人生何が起きるか分かっらないよ・・・と
2023年1月半ばに鼻息荒くフィレンツェへ
乗り込んだのは良いものの、実際始めてみたら
不安で慌てていたわたしです・・・お恥ずかしい。
そこへ救世主の友人Lが登場してくれました。
Lは観光業なので1月2月は時間がある、
接客には慣れているという心強い相棒です。
初日の朝、開店直後のポンテ・ヴェッキオの
高級ジュエリー店へ突撃です。
Lがまず笑顔で「こんにちは!」と入り
(彼は背が高くなかなかハンサムですので
ご店主のマダムたちには効果抜群・・・)
「東京の友人が小箱を作っているのですが
お時間宜しければ見て頂けませんか?」と言います。
あっさり断られるかと思いきや
すべてのお店が快く受け入れてくれました。
わたしも後ろからひきつった笑顔でアタフタと小箱を披露します。
▲ポンテ・ヴェッキオ(「古い橋」の意)の中ほどからアルノ川を臨む。
橋の両側に張り付くように高級ジュエリー店が並んでいる。
フィレンツェ観光の中心地のひとつ。
結局何件まわったことか。
ポンテ・ヴェッキオのジュエリー店から始まり
その後セレクトショップや高級インテリアショップ
革の小物店などなど・・・。
飛び込み営業(それも東洋人の)がいかに無謀か痛感しました。
ひとりだったら初日にあきらめていたかもしれません。
どのお店でも、小箱は褒めてくださるのですが
お店に置いては頂けない。
それでも事情を話すと皆さんとても親身になって下さり
最後には「ウチのお店では扱えないけど
このお店なら興味を持ってくれるかも」と
次の候補を教えて下さる方が多いのが印象的でした。
疲れ切った夕方には作戦会議と称して
ワインを飲みながら励ましあい次なるターゲットを絞り
次回こそ!と気合を入れなおして別れる日々でした。
ポンテ・ヴェッキオのジュエリー店
最後にお話したマダムの一言があります。
「この小箱はジュエリーを入れるとか「用途有りき」ではなくて
小箱自身として販売するべき。わたしはそう思うわ。」
そしてつづく・・・