diario
芸術は長く人生は短し 5月25日
曹洞宗の冊子「禅の友」6月号です。
2015年に完成させたレプリカ、オリジナルは
16世紀のイタリア・トスカーナ州で作られた祭壇型額縁で
オリジナルの額縁はロンドンの
ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館が所蔵しています。
かつてアトリエLAPISのメンバーだったSさんが
製作販売してくださったキットを使って作りました。
(残念ながらキット販売はすでに終了)
▲制作キット。写真はアトリエLAPISからお借りしました。
小さくてぎゅっと詰まっていて、それはそれは可愛い額縁です。
作っている間も楽しくてたまりませんでした。懐かしい。
そんな思い出深い額縁を表紙に採用していただけて
(毎月それぞれに感慨深いのですが)
これまたいろいろと思い出してしみじみします。
裏表紙には額縁の裏面を入れてください!
とのお願いを叶えて頂きました。
こうした変形の額縁って裏面はどうなっているのか
気になりますよね?(気になると言ってください・・・)
このレプリカの木地はオリジナルに
忠実に作ってありますので、構造も同じ。
窓をくりぬいた一枚板をベースにして
それぞれ装飾を組み合わせてあります。
この額縁にはKANESEIオリジナルの
銅の吊り金具を付けてありますので
これまた裏面を掲載していただけてうれしい限り。
6月号に掲載されている青木千恵さんのコラム
「時事を考える」のテーマは「人と音楽」
坂本龍一さんについてです。
坂本龍一さんの好まれたラテン語の名フレーズ
「Ars longa, vita brevis」(芸術は長く人生は短し)
人生は短いけれど芸術は長く後世へ残り続けるという意味と同時に
芸術を完成させるには人生は短い、という意味もあるとか。
「芸術」とは、「生きる」とは一体なんだろう。
そんなところから改めて考えたくなります。
「禅の友」、ぜひお手に取ってご覧ください。