diario
Firenze 2023ー食べた食べた2 5月18日
フィレンツェ滞在中、アパートで
しがない自炊料理が基本ではありましたが
友人宅にてご馳走もいただきました。
「おいしいワインがあるからウチで
ビステッカ(ステーキ)パーティーしよう!」
と誘ってくれたのは
フィレンツェ留学時に修復学校で
3年間クラスメイトだったLです。
彼はキャリアウーマンの奥さんと
猫2匹と暮らしています。
約束の午後に「これを焼くぜ~」と送られてきたお肉の写真。
熟成したキアーナ牛の赤身は骨付きですが巨大。
何グラム??これで2人分です。
▲猫のチョルニの目が真剣。
Lの奥さんCちゃんはお肉が苦手。
そして大学では日本文学専攻だったそうで日本大好き!
この日はLがステーキなどお料理担当、わたしは
Cちゃん用に日本食を作って持っていくことにしました。
さて、じゃあわたしはCちゃんに何を作ろうかしらと考え
まぁ結局いつも日本の家で作っているものが無難だろうと
肉無し肉じゃが(つまり野菜の煮物・・・)とインゲンの胡麻和え
それからメインに鮭とイカのから揚げにしました。
アパート近くの「コナッド」というスーパーは結構大きくて
毎週(木曜か金曜か忘れました)魚売り場が素晴らしく充実します。
▲生のたこ!お刺身で食べたい。
▲鯛やサバのような魚、マスのような川魚から
イカ、切り身の鮭やエビなど豊富でおいしそう。
ただお値段はそれなりに・・・
▲肉無し肉じゃが製作中。
コンロは4口あり大きなフライパンもアパート備品。
さて、18時ころ彼らのお宅へお邪魔しました。
アパートから歩いて20分くらい。
フィレンツェではとにかくよく歩きます。
食前酒のプロセッコ(発砲白ワイン)でお喋りしつつ
ここぞとばかりに猫2匹を撫でくりまわしていると
20時にCちゃんが帰宅、さぁいよいよ晩御飯ですぞ~
▲「どうだ~」と笑顔のLがご馳走してくれたワイン
どちらも美味しかったけれど左の赤が特に美味。
▲付け合わせのポテトはニンニクとオリーブオイルとお塩のみ
弱火でじっくりローストして、これまた美味しい。
▲奥にいるのはチョルニの相棒ムジッチェ
食べかけの写真ですみません。
あまりに美味しくて仰け反り続けたビステッカ
レアだけど肉汁は流れ出さず、お皿もほとんど汚れないほど。
外はカリッと香ばしく、中はほんのり暖かくてジューシー
そこに新物のオリーブオイルと美味しいお塩
そしてピンクペッパーでパクっと!
ビステッカにオリーブオイルをかけるなんてどうなの?
と思いきや、味に深みが出てまろやかになって
こんなに合うとは驚きでした。
イタリア料理をイタリア人といただくと発見があります。
Cちゃんはわたしの家庭料理を
大喜びで完食してくれて、これまたうれしい。
美味しいご馳走と暖かな友人と
膝で眠ってくれる猫がいて、何と幸せな夜だこと。
昔のLは、料理といえば「素パスタ(茹でたパスタに
オリーブオイルかバターとお塩のみ)か
「素ブロード」(お湯にコンソメキューブを溶かしただけ)の
専門だったのに、いつの間にか大変な料理上手になっていました。
思えばLとわたしが学生時代は毎日
学校でも放課後でもグループで集まって
ワイワイギャーギャーと遊んでいましたが
二十歳すぎの子供でしたからお金もなくて
誰かの家に集まってトマトソースのパスタを食べて
安ワインを飲むのがせいぜいでした。
今はこうして美味しい料理をゆっくり会話しながら
楽しむゆとりが出来たんだな
わたし達も成長したな・・・と感慨深い夜でもありました。