diario
小箱の物語 3月23日
先日作っておりました金箔の小箱は
内側には予定通りバラ色の別珍を貼って
完成といたしました。
しっかり磨り出して下地のボーロ色(今回は赤)を出して
パスティリアで作った凹凸レリーフが強調されました。
そして汚しのワックスとパウダーを強めにつけてコッテリと。
外側はコッテリと派手。内側も乙女バラ色で派手。
つまりとても派手。
(当社比・・・というか私が思うに!)
勝手なイメージですけれど、往年の宝塚大女優
(もちろん娘役)な感じがしてきました。
”かつての女優時代の美しさをわずかに残す老婦が
夕日の差し込む部屋でひとり開けた小箱には
かつての恋人からの贈り物が今も大切に仕舞われていた。
数年ぶりに小箱を開いた彼女は
随分前に旅立ったと人伝に聞いた恋人の面影が明るく甦り
はっとした。
女優の瞳の輝きが戻った瞬間だった。”
なんちゃって。
宝塚の舞台、わたしは従姉に数回連れて行ってもらいましたが
華やかで夢のような世界でした。
この小箱もちょっと現実離れした雰囲気ですが
それもまた良し、でございます。
いかがでしょうか。
外側サイズ:78×58×39mm
木地にボローニャ石膏、パスティリアでレリーフ模様装飾
赤色ボーロに純金箔水押し、メノウ磨き
ワックスによる古色仕上げ、内側にピンク色の別珍布貼り