diario
技法比較 その2 1月26日
以前の比較につづきまして
今回また同じ模様で技法違いの小箱です。
左はグラッフィートで艶消し、
右はパスティリアで古色は付けずピッカピカ仕上げ。
模様はイタリアの古い額縁からお借りしています。
どちらも古典技法額縁では良く使われる装飾技法です。
グラッフィートとは、まず全面に純金箔を貼り磨き、
その上にテンペラ絵具(今回の場合は黒い卵黄テンペラ)を塗り、
竹串等尖ったもので絵具を搔き落として
金箔の模様を出す、という技法です。
パスティリアは、すでに何度かお話しておりますが、
石膏液をたらし描き、模様をレリーフ状に作る技法です。
▲輝く純金箔を写真に撮るのは難しい・・・
グラッフィートは黒と金のコントラストが
スッキリとして、繊細な線の表現です。
パスティリアはふっくらとした
レリーフが女性的で金の輝きも華やかです。
どちらがお好みですか?