diario
改めて考えてみる。 10月24日
以前すこし、イタリアの知人に
言われた事をここで書いたことがあります。
「なぜ日本に生まれ育ったのに
日本伝統の模様を使った小箱を作らないの?」
と言われた、という話。
じつはその前の会話がありました。
この知人にわたしは軽い気持ちで
「イタリアで小箱を販売できたらと
思っているのだけど」と言ったのです。
そうしましたら割とハッキリと
「君の小箱はミラノでは売れないよ。
もっとモダンなデザインじゃないとね。
こういった品物をイタリアで売るのは難しい。」
と言われました。
ちなみにこの人はミラノ近郊在住で
全く関係のないお仕事をされています。
でも美術に関して知識と眼を持っている。
わたしの小箱はヘンテコで古臭いのか?
売れないって簡単に言ってくれたもんだ。
それは単なるアナタの感想だろう。
やってみなくちゃ分からないでしょう!
・・・内心ムッとして
同時に「日本の伝統模様を入れた小箱を
作ってみたら?」と言われたことも
すっかり「お蔵入り」させていました。
だけど、後から冷静に考えてみれば
確かにそうです。
なぜに洋風模様にこだわる??
単に好きだから、だけど
別にこだわっているわけじゃない。
じゃぁなぜ和風模様の小箱を作らない?
前にも少し作ってみて楽しかったじゃない?
あの人の一言で避けていたのでは??
せっかくアドバイスをくれたのに。
前置きが長くなりましたが
そんな訳でして、最近すこし
日本の伝統的な模様や中国伝来模様など
改めて本を見つつ考えております。
気持ちの扉を開けたいと思っています。