diario
脱力、ふぃー・・・ 9月26日
ザクザク材の彫刻額縁は
どうにかこうにか完成に漕ぎつけました。
気が抜けて脱力しております。
オリジナルはイタリア北西部リグーリア州で
16世紀終わりに作られた額縁です。
▲いつもの額縁本「Repertorio
della Cornice Europea」134ページ掲載
▲木地の形の違いで、模様の順番が違います。
何度も放置しそうになり、でも
「今やめたら二度と作業しない確信」
がありましたので、もうやるしかない。
彫刻作業のほとんどを
アトリエLAPISで続けていたのは、
制作を頑張る方々に囲まれていれば
(ひたむきに頑張る生徒さん方には
本当に常々励まされております。)
わたしも挫けず作業できそう・・・
と言う気持ちだったのです。
いやはや。
この額縁摸刻の計画を立てた時は
もうちょっと・・・こう・・・
簡単とは言いませんけれど(!)
気持ちを楽に作る期待があったのですが
額縁の神様から「コラー!!」と
一喝された気がします。
「驕るでないぞ、きみぃ。」
木地仕上げ、つまり
石膏を塗らない彫刻は
刃跡が歴然、ごまかしが効かず
裸に近い感じがしてしまって
なんとも言えない恥ずかしさがある。
取り繕えない分、初心を取り戻す
良い機会になりました。