diario
額縁の本「MARCO BARROCO ESPANOL」 8月08日
久しぶりに新しい額縁本を購入して
フガフガ鼻を鳴らし喜んでおります。
スペインのバロック時代の額縁集。
「Marco Barroco Espanol
Estetica y Didactica
Sigloe 16th/17th/18th」
▲スペイン語で額縁は Marco
覚えやすい単語です
2021年秋にスペイン・アンダルシアにある
アルメリア美術館(Museo de Almeria )にて
スペインバロックの額縁展が開催され
出品額縁がまとめられた本のようです。
(展覧会情報はこちら)
同じくヨーロッパの地中海に面した国と言えど
イタリア、フランス、スペインとそれぞれ
異なる文化があるように額縁もまた
違う趣のものが作られていて面白いのです。
わたしのイメージでは、スペイン額縁は
大胆で力強い。とくにこのバロック時代は
なんとなく、日本の安土桃山時代の文化に
通じるような「派手・明暗・動き」が
あるように感じています。
(実際時期も重なっているようです。)
▲なんでこんなデザインに??面白い!
▲これぞわたしのイメージするスペイン額縁
▲迷いのない筆さばきはセンスの塊
この本には41点の額縁の詳細--正面・裏面
はもちろん斜めからの写真もあるのが特徴。
側面や立体のバランスが見られます――が
スペイン語と英語で解説され、これら額縁を
実際に近現代の絵画作品額装に使った例もある他、
スペインの額縁史、制作の歴史、構造説明など。
▲額装例はとても興味深い
こんな展覧会が開かれていたんだなぁ、と
行けなかった残念さと羨ましさもありますが
日本でこんな本を手に入れることができる
幸せも感じつつ。
決してお手頃価格ではありませんけれど
「良い買い物をした!」と思える本です。
「MARCO BARROCO ESPANOL ESTETICA Y DIDACTICA
siglos XVI-XVII-XVIII」
Jose MANUEL Marin Durban
Cartel,C.B.
P.227