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注いだ愛情は負けない 6月09日

 

先日彩色が終わった小箱に

ワックスを塗り仕上げをして

ようやく完成いたしました。

 

 

イタリアっぽくなったかな・・・

ルネッサンス風に仕上がったかな。

それはさておき。

大変たのしく作ることができました。

 

 

この小箱、実際の古い小箱の

写真を見せて頂いて、レプリカと言いますか

真似をして作ってみたものです。

オリジナルは8角形で

表面の彩色も半分ほど剥がれ落ち

それでもとても美しく存在感のある小箱。

インスタグラムで知り合った

イタリアのお医者さん(趣味人)が

「君は本当に小箱が好きなんだねぇ」と

コレクション写真を送って下さったのでした。

その中のひとつに8角形の小箱があり

ひとめぼれ、欲しくてたまらない!

 

その小箱は4月にフィレンツェの

オークションにかけられ、わたしは

血迷って入札しようかと悩みましたが

すんでのところで思いとどまり・・・

だけど入札くらいしてみても良かった?

と、今頃思い返しています。

 

▲海の思い出などをいれて。

蓋と身に合印の点をいれてあります。

 

手に入らないなら作れば良いじゃない?

との勢いで作りはじめたこの小箱は

結果的に「あの8角形の小箱」とは

違うものになったけれど

佇まいや注がれた愛情は

負けていないぞ、と思っています。

 

桐木地にボローニャ石膏

赤色ボーロに純金箔の水押し

刻印装飾とアクリルグアッシュの彩色

ワックスによるアンティーク仕上げ

外側寸法:77×50×24mm