diario
「kirikami」小箱 5月09日
以前に作った額縁に
kirikami というシリーズがあります。
その模様は、折り紙を畳んで
角をランダムに切り取って
開いたらレース模様になる、という
子供の頃の思い出から作ったデザイン。
シンプルながら気に入っています。
kirikami の模様を小箱にも施しました。
この模様の特徴は、凹みで模様を
表現しているところでしょうか。
ボローニャ石膏を垂らし描きして
模様を表現する「パスティリア」
(石膏盛り上げ)は古典技法で
古くからある代表的装飾法で、
その模様は凸になります。
このkirikami の模様は逆に凹みです。
不思議なことですが、
同じ模様を作ったとしても
凸だとクラシカルに
凹にするとモダンな雰囲気に
なるような気がしています。
艶消しの白、布もライトグレー。
シンプルでクリーンなイメージで。
いかがでしょうか。
この小箱は11日水曜より始まります
松屋銀座7階「和の座ステージ」
での催事に出品いたします。
どうぞお立ち寄りください。
桐木地にボローニャ石膏
凹みで模様装飾、アクリル塗料で彩色
艶消し仕上げ
外側寸法:79×58×38mm