diario
みちびかれて 4月07日
わたしの宝物のひとつにペンダントがあります。
2001年にユーロに統一されるまで使われた
イタリアの通貨500リラコインのペンダントです。
▲REPUBBULICA ITALIANA イタリア共和国
両親の友達が、わたしが小学生だったころに
プレゼントして下さったものです。
なぜ子供にイタリア硬貨のペンダントを?
それはもはや霧の向こうのお話なのですが。
▲裏面はローマのクイリナーレ(大統領官邸)
とても美しいデザインのコインです。
その後、大学を卒業してイタリアに留学して
しばらくたった後に、突如このペンダントの
存在を思い出したのです。
「あれ、そういえばこのコインは?!」
ずっと箪笥の奥にしまっていた
まさに「あのペンダント」だったのでした。
▲1985年の刻印、点字が入っていることにも感動。
留学当時はまだ通貨リラの時代で
毎日のようにこの500リラコインを使っておりました。
チンクエチェント(500)おおよそ50円の感覚でした。
まさか現役通貨のペンダントを当該国で
身に着けるわけにもいかず。
帰国後はここぞという時のお守りになりました。
「このペンダントはイタリアとわたしを
結びつける何かの暗示か導きだったのだ」と思えて
大切にしております。
わたしの手の中の、小さなイタリアです。