diario
性格が出る 2 2月07日
我ながら思います。
わたしは何にせよ理由が知りたい、
めんどくさくしつこい性格。
幼いころから両親と出かけるとき
「これからどこへ行くのか、それは
なぜなのか」を教えてもらわないと
「ねぇ、どこ行くの、ねぇ、なんで」
と繰り返し尋ねておりました。
うるさい子ども。
サプライズなんてあったものでは無い。
今現在もお茶の稽古などしておりますと
「ここで左手で茶碗を持つ」など
踊りの振り付けのように決められた動きがあります。
それはなぜ・・・なぜ右手じゃだめなの、
と、いちいち気になって仕方がありません。
先生に「それはなぜですか」と訊ねたら
先生は大層驚かれて「なぜはありません。
決められたとおりにしなさい」と仰います。
結局お稽古後に、先生はため息をつきながら
理由を教えてくださったのでした。
左手なのはその方が動きが少なくてスムーズだから。
お茶の動きにはすべて理由があるのです。
だけど、そんなこと気にする必要はない。
まずは正しく美しい所作で美味しいお茶をたてる。
お客様に気持ちよく過ごして頂く。
それをお稽古するのです。分かっちゃいるけれど。
そんなわたしですので、古典技法の額縁制作で
生徒さん方に手順を説明するときには
同時に理由も説明したいと心がけています。
「木地に石膏を塗る前にニカワ液を塗ります。」
と言われて、ただ漫然とペタペタ塗るより
「なぜなら木地の目留めになるからです。
次の石膏液が必要以上に木に吸い込まれない
ようにする為なのですよ。」
の一言があった方が、塗る目的も理解できて
記憶に残るのではないかな、と思っています。
▲目留めのためにニカワ液を塗る。
自分がいま、何のために何をしているか。
やっぱりいつでも知りたいと思います。