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額縁の作り方 36 エポキシパテでオーナメント作り 12月23日

 

以前にも型取りについてお話しましたが

「額縁の作り方 23 型取り」2019年

今回は作った型からオーナメント制作に

エポキシパテを使ったお話です。

 

わたしは「プラリペア型取りくん」で

抜き型を作ったら、焼石膏で型抜きしますが

▲武藤商事「プラリペア 型取りくん」

 

より折れやすいデザインや強度が必要な場合は

エポキシパテを使うこともあります。

焼石膏は安価で手軽なのですが

硬化・乾燥まで時間がかかります。

一方エポキシパテは費用が石膏より高い。

ただ硬化時間が短く衝撃に強いのが魅力です。

どちらも一長一短、ケースバイケースで

使い分けています。

 

エポキシパテ、いま手元に3種類あります。

▲左上の緑色がタミヤのエポキシ造形パテ・速硬化タイプ

中央茶色がセメダインのエポキシパテ木部用

右端赤がセメダインのエポキシパテ金属用

 

写真左下にある抜いたオーナメント群の

大きなツバメなど茶色がセメダイン木部用

グレーのものがセメダイン金属用

黄色いものがタミヤです。

 

特徴はそれぞれ違います。

タミヤは硬化後に一番硬くなりほぼプラスチック。

速硬化とあるだけに作業時間が短いかも。

練り合わせるときもニチニチした手応えがあります。

セメダイン木部用は金属用にくらべて

粒子がモコモコしていてるような感じです。

硬化には練り終わってから4~5分はある印象。

金属用は粒子が細かくて、練り終わりから

3分くらいで硬化開始、作業はできなくなります。

でも硬化開始から完全硬化まで

タミヤより時間があります。

ですので、半硬化のフレキシブルな時に

型からそっと外すと、バリなどハサミで

切り取ることができます。

そして完全硬化後にペーパーをかけるのが

一番楽なのも金属用。

(木部用はねっちり感があって、ペーパーの

目詰まりが比較的多いです。タミヤは硬くて大変。)

 

結論として、この3種類の中から型抜きに使うなら

セメダインのエポキシパテ金属用がベター

という感想です。

タミヤはプラスチック模型のメーカーですから

プラモデル制作には艶もあってピッタリでしょうし、

セメダイン木部用は硬化後に彫刻刀で彫るには

最適な硬さだと思います(金属用は硬すぎ)し、

塗装もしやすく古典技法にも使えます。

わたしの木工作業には欠かせないメンバーです。

 

そんな訳でして、エポパテ選びのご参考までに。

エポキシパテひとつとっても

こうして選ぶことができるのは大変便利です。