diario
500年間の感想をお聞かせください・・・ 12月13日
以前に「Firenze 2020」の中でもお話した
ローマのアンティーク額縁ギャラリー
La Cornice Antica di Fabrizio Canto カントさんの
インスタグラムに先日載った1枚の写真。
お許しを得てこちらでもご紹介させていただきます。
昨年2020年2月にカントさんのギャラリーを
訪ねた際に見せてくださった祭壇型額縁が
ようやくお披露目になったそうです。
ギャラリー訪問のお話はこちらから。
ロンドンのナショナルギャラリー所蔵の
ラファエッロの「聖カタリーナ」が
額装されたとか。
カントさんからナショナルギャラリーへ
お嫁に行った祭壇型額縁です。
▲2020年2月カントさんギャラリーにて。
イタリア語で祭壇型額縁は il tabernacolo
男性名詞なのです。だから「お婿に行った」かも。
コロナ禍でローマからロンドンへの
輸送や手続きに時間がかかったりと
普段とは違うご苦労もあったそうですが、
ナショナルギャラリー内の額縁部門で
修復が施された祭壇型額縁は、
昨年近くで見て触って匂いまで嗅いだりした
「あの額縁」ではあるけれど、もう
とても遠い存在になってしまったような気がします。
イタリア・フィレンツェでルネッサンス時代に
作られた額縁が、巡り巡ってイタリアを出て
海を渡ったロンドンに終の棲家を得た・・・
500年近くの長い時間、どんなことがあったのか。
アメリカに滞在していた時期もあったそうです。
「何を見て感じたのか」など、この額縁に
聞くことができたら。
内容はきっと面白いような恐ろしいような・・・ですね。
ロンドンに行きたいな、再会したいな、と
来年以降に夢は膨らんでおります。