diario
デューラーの砂時計は 8月02日
1400年代後半から1500年代前半の
ルネッサンス期に活躍したドイツの画家
デューラーの、とても高い再現度で
原寸大に印刷された版画集を観ていました。
じつに細かいのですが、デューラーが楽しんで
熱中して制作した様子が伝わります。
寓意画でも有名なデューラーですが、
砂時計も好んで登場させていたようです。
砂時計の寓意は「限りある時間」でしょうか。
「人生の短さ」などもあるようです。
メメント・モリのひとつ。
▲ひげの悪魔が騎士に砂時計を見せている。
(画像はwikipediaからお借りしました)
デューラーの作品に出ている砂時計を見ると
そのどれもが必ず(わたしが見つけた範囲内で)
砂は、半分落ちて半分残っている。
「人生の半分がすでに終わってしまった」
なのか
「人生、まだ半分残っている」
なのか。
▲壁にはおおきな砂時計。
(画像はwikipediaからお借りしました)
さて、わたしはどちらだろう。
上の砂が、残された時間が、わたしに
どれくらいあるか知るのは恐ろしいけれど。
考えている間にも刻一刻と砂は落ち続けるけれど。
行きつく思いは「有意義に過ごしたい。」
それしか思い至らない今日です。