diario
ヴェネト額縁はひとまず 6月07日
2020年2月にフィレンツェにて
木彫職人グスターヴォさんの
工房に通って制作した額縁木地は
帰国後に追加工をして
先日無事に完成しました。
勝手に呼んでいた名前
グスターヴォ額縁改め
ヴェネト額縁でございます。
なんたる派手。
額縁の中に見えている写真は
参考にしたオリジナル額縁
18世紀イタリア・ヴェネト州で作られたもの。
Roberto Lodi 著
Repertorio della cornici europea P.270掲載
▲技術的に足りないのはもちろん、葉の向きとか
いろいろとオリジナルとは違う部分もあります。
すぐにアンティーク加工をしようと
企んでいたのですけれど、
完成してみたらなんだかこれも悪くない。
もう少し眺めて楽しんで
具体的にどうするか検討しようと思います。
実は完成前日に、ふと遠くから
離れて眺めてみたら気が付きました。
左下角、対で葉が足りない。
え、今気づくってどういうこと。
彫って、塗って、磨いて、
また塗って、貼って磨いて・・・
ここまでの作業中に一度も気づかなかった。
ちょっと自分が信じられないのですが。
そういえばフィレンツェで作業中に
わたしが「あ!間違えて彫りすぎた!」
と叫んだ時にグスターヴォさんは
「そんなのは後からリカバリーできる」
と確かにおっしゃったのでした・・・。
これを今、書いていて思い出しました。
ハハハ・・・もうリカバリー不可。
でもまぁ、それもまた思い出
と言うことにしよう・・・