diario
Firenze 2020-12 1月21日
ひきつづきローマ日帰り旅行から。
人込みのパンテオンから向かった
「ドーリア・パンフィーリ美術館」は
貴族のお屋敷を美術館にしてありますが
現在も広い敷地内にご家族で住んでおられるという
本当の(と言うのでしょうか)貴族のお屋敷。
にぎやかな大通りに面した入り口から入ると
いくつものアーチを通り抜けるごとに静かになって
「立入禁止」の門の向こうには美しい中庭
そして高級車が並んでいたりして
まさに「今も使われている生きたお屋敷」の姿なのです。
さて、これまた優雅で大きな階段を上った先の
美術館は、フィレンツェのルネッサンス様式
質実剛健とは全く違う華やかなバロック風~
ロココ風の室内が続きます。
▲廊下という廊下すべてに展示されている作品。
美しい天井も見逃せません。
▲コロナ前の日本の企画展だったら行列必至の
カラヴァッジョですが、立ち止まる人も少なく・・・
▲フィリッポ・リッピにいたっては
大きな部屋にわたしひとり、貸し切り状態という幸せ。
だけど室内は照明が暗かった・・・
このほか、ラファエロ、ティツィアーノ、ベッリーニ
パルミジャニーノ、ベッカフーミなどイタリアの巨匠
北方ルネッサンスやスペインの有名どころもたくさん!
もちろん額縁も祭壇型からトンド(円)
ルネッサンススタイルもローマらしいバロックも
ありとあらゆる作品を見ることができるのでした。
▲ベッリーニの作品。イエス・キリストの表情がかわいい。
サルバトール・ローザスタイルの中部イタリアらしい額縁。
▲ベッカフーミはトンドが好きなのですな。
程よく空いていて、室内インテリアも
絵画も彫刻も、そしてテキスタイルや衣装も見られる
なんともてんこ盛りな美術館です。
時間が足りなくてじっくり見られなかったのが残念!
再訪を誓ってフィレンツェへの帰途へつきました。
museo di palazzo doria pamphilj