diario
Firenze 2020-11 12月03日
フィレンツェからローマへ遠征のつづきです。
アンティークフレームのギャラリー
「La Cornice Antica」を拝見したあと、
近所の額縁修復工房へ行くというカントさんの
お供をさせていただけることになりました。
ギャラリーから歩いて数分、大きなお屋敷の奥深く
こんなところに工房が?と思うような場所に
明るい中庭に面した額縁修復工房があるのでした。
▲「患者」の額縁が修復されて元気いなるのを待っている。
▲額縁にとどまらず、箔物の修復全般を請け負っている。
奥には小さなコリント式の美しい柱が!
▲パオラの工房と似た準備台にはやはり湯煎のお鍋缶。
前日はバレンタインデーだったからか、赤いハート型の
チョコレート箱を発見・・・フフフ。
▲いちど分解してからサイズを変えて組みなおす。
この工房のミルコさん(かわいいお名前だけど男性)も
カントさん同様にとても気さくな方で
なんでも見て良いよ、聞きたいことがあれば何でも答えるよ
と言ってくださったのには感動でした。
さっそく「これは何、あれはどうするの、それはどう使うの」
などと遠慮なく質問をして、写真も撮らせていただいた挙句
そそくさとメールアドレスも交換させていただき・・・
これで帰国後のひとり作業時に疑問や不安があっても
相談できる方ができて、心強いのです。
慣れ親しんだニカワや石膏、油性塗料の香りがする工房は
なんだかとてもよく知っている場所のようであり
置かれている額縁はまったくの別世界のようでもあり。
ああ、こんな工房でこんな額縁の仕事ができたらなぁ・・・
イタリアでイタリアの額縁を修復する生活、してみたいなぁ。
などと夢と想像(妄想)はぐんぐんと広がりました。