diario
cassetta-1 完成 11月05日
留め切れを作ってグラッフィート装飾をした
cassetta 箱型額縁が完成しました。
この額縁は、ローマにあるアンティーク額縁専門店
「La Cornice Antica」のファブリツィオ・カント氏著
「CorniciXV-XVIIIsecolo」に掲載されていて、
はじめてこの本を見たときから魅了されていたのです。
▲左が本に掲載されている額縁写真。
16世紀半ばにフィレンツェで作られた額縁です。
オリジナルとおなじ材料、同じ技法で再現しました。
(おそらく木地の材だけは違うと思われます。)
仕上げの古色加工に迷いがあって
オリジナルの額縁より古色度は低くなってしまいました。
グラッフィート装飾(平らな部分の黒と金の模様)に
傷を付けたくないし、あまり汚すのもどうかなぁ・・・
などとつい加工に消極的になったのですが
まぁ、しばらく眺めて足りなければ追加工
ということにいたします。
▲右上の留め切れはこんな感じに仕上がりました。
久しぶりに彫刻から離れて、小さな世界で
凝った装飾を詰め込んだ額縁を作ることができて
心身共に充実しました。
「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。
どうぞご覧下さい。