diario
Firenze 2020-5 9月14日
夕方になるとほぼ毎日通っていたパオラの工房では
もっぱらわたしは力仕事担当でして、石膏磨きや
画材店Zecchi へのお使いで走ったり。
そして模様入れ担当だったマッシモが不在な今、
及ばずながらわたしにバトンが回ってきました。
▲左の額縁が見本。右の額縁に同じ模様を描きます。
▲描きました。まだ金も色も生々しい。
▲そして翌日行くと古色が施されていた。
▲ピンボケすみません。まだ金が黄色い。
これからさらに古色を追加します。
そして閉店間近になると、愛犬と散歩中のグスターヴォさんが
あいさつに立ち寄ってくれるのです。
じつはパオラの工房とグスターヴォさん宅は目と鼻の先。
元保護犬のラーラがかわいくてかわいくて仕方がない様子です。
▲とても賢くおとなしいラーラ、眼差しがいじらしい。
パオラが「この子(わたしの事。ほぼ母心のパオラ)の様子はどう?
毎日あなたの工房に通っているんでしょう?」と
グスターヴォさんにたずねると
「うん、がんばっているよ。
だけどね、とにかく仕事が遅いよ。遅い!」
と言われてしまったー!反省です。
留学当時にもマッシモに「仕事が遅い」、パオラには
「時間はお金だからね、早くしないとだめよ」と
言われていたのです。いやはや、成長がない。
でも、その後にグスターヴォさんとパオラが
「仕事が丁寧で細かいのがきみの良いところだから!」
「丁寧さを生かす仕事の仕方をすれば良いのよ」と
言ってくださったのでした。
ふたりのお師匠様に慰められてしまって
反省しきりな夜でございました・・・。