diario
修復の修復 6月25日
18世紀フランスの美しいデッサンが入っている
古い額縁の修復をしています。
欠けたり亀裂が入っている部分に
ウサギニカワを注入して留めて
ボローニャ石膏を足して整形します。
▲いつのとおなじレシピで作った石膏液を
細い筆で繰り返しのせて欠損を埋めます。
上の写真の涙型の彫刻部分、
石膏が欠け落ちて木地が見えています。
以前の修復(修理)で、目立たないように
木地に金色のペイントを塗ったのですね。
今回はこれら「古い修復跡」の修復もします。
石膏で形を整えてボーロを塗って、
周囲と同様に純金で装飾して色合わせをします。
修復の修復って、じつは結構あります。
オリジナルに負担をかけないように
できるだけ美しい姿に近づけたいと思います。