diario
額縁の本「THE SANSOVINO FRAME」 6月01日
ひさしぶりに本のご紹介です。
「THE SANSOVINO FRAME」
ロンドンにあるナショナルギャラリーで2015年に
開催されたサンソヴィーノ額縁展のカタログです。
サンソヴィーノ額縁とは、主にイタリアの
ヴェネツィアで作られて流行した額縁デザインです。
下記にカタログ裏表紙の解説(機械翻訳)を添付します。
「16世紀後半のヴェネツィアでは
大胆な巻物、
人物が彫り込まれ装飾されていました。
彫刻家であり建築家でもあるジャコポサンソヴィーノに
ちなんで名
静かで繊細でシンプルなものまでさまざまです。
ナショナルギャラリーでのサンソヴィーノフレームの
展示に伴うこ
採用された材料と技法およびそれらと図面、
版画、現代的な装飾、家具、木製の天井、
16世紀のヴェネツィア。
この権威ある研究は、収集と展示の歴史、
▲裏表紙に上記が書かれています。
▲前半は歴史や解説、後半には展示された額縁の詳細
数年前にサンソヴィーノ額縁を作ってみて
その難しさと魅力をおおいに感じました。
▲2019年4月に完成させたサンソヴィーノ風額縁
平面的なリボン状の巻物とウロコ模様が
サンソヴィーノの分かりやすい特徴です。
展覧会をご覧になった方々も、きっと
ゴージャスでありながらすっきりと洗練された線、
すこし男性的とも感じられるデザインを楽しまれたでしょう。
こうした「額縁の展覧会」を公立の美術館で開催されるのが
羨ましい限りです。
人々の意識、興味と理解の違いは額縁史の長さの違い。
日本でも額縁に興味を持ってくださる人を増やすため、いつか!
この展覧会を見ることは叶いませんでしたが
カタログを眺めつつもうひとつ
ちいさなサンソヴィーノを作る計画を練っています。
「THE SANSOVINO FRAME」
The National Gallery
2015年発行