diario
Atelier LAPIS(アトリエ ラピス)の様子から 2020年3月 3月09日
先月に引き続きHAさんの額縁です。
白木の木地に彫刻をするところから始まり
長い時間愛情を注いで作った額縁が
ようやく完成しました。
木地に彫刻、ボローニャ石膏塗布
アクリルグアッシュで彩色、
洋箔をミッショーネで貼りました。
ワックスで強めの古色を付けて完成です。
▲鮮やかな青を塗ってから、最後に箔置き。
使っているのはドイツ製のペン状の道具です。
先にヘラ状の堅いゴムが付いていて箔を押さえます。
古色用のワックスは濃い茶色なので
塗りこんだら鮮やかな青のトーンも落ち着いた色に。
ラピスラズリのような大理石のような趣になりました。
この額縁、わたしが以前つくった額縁(下の写真)と
ほぼおなじデザインでHAさんがつくりました。
▲3年前(だったか?)完成させた額縁「
内側寸法108×95mm、サイズも同じです。
おなじ木地、似たデザインで制作しても
彫りの深さや太さ、色や仕上げの違い、
作り手のイメージによってこれだけ違いがでます。
これぞ制作の醍醐味、ですね。
HAさん、美しい額縁を完成させてくださり
ありがとうございました!