diario
1500年前と同じものを使う 1月10日
少し前のお話ですが、埼玉県行田市にある
「さきたま史跡の博物館」へ行きました。
ここは5世紀から7世紀の大型古墳群で有名だそうですが
国宝展示室にてちょうど企画展開催中でした。
「金錯銘鉄剣」とその精密な復元品の展示です。
オリジナルは錆びているけれど、その迫力たるや!
オーラがただものではなく発せられているような。
権力者の威厳の象徴。
純金で象嵌された文字は今も輝きを失っていません。
復元品は大きさ材質、作り方から研ぎ方まですべて
5世紀ころに作られたままの姿で復元されたとか。
ガラスケースに入っていますがすごい迫力。
目の前に突き付けられたら背筋が凍りそう。
▲右下の剣が復元品。ひどい写真ですみません。
象嵌の様子、刃の輝きが間近で見られました。
鉄剣も驚きの品でしたが、わたしにはこちらも衝撃。
奥には鉄剣とおなじ稲荷山古墳から出土した
道具類も展示されています。いずれも国宝です。
・・・なんだか見慣れた道具がただ古びている、
という感じです。
▲左から砥石、ヤリガンナ、チョウシ、カナハシ、大小のチョウナ
いずれも現在でも伝統建築で使われている道具そのままの姿。
5世紀にはすでに今のわたしが額縁制作でも使うような
ペンチのような、ニッパーのような道具も。
▲サビをとって直せばいまにも使えそう?
そうか、1500年前の職人も同じような道具を
日々使っていたのか
この道具はすでに1500年前に完成された形なのか
感慨深い気持ちになりました。
1500年の時間は人間の進歩に長いのか短いのか?