diario
Firenze 2018 tempo calma №19 9月27日
Giovanni dal Ponte
ジョヴァンニ・ダル・ポンテという画家をご存じですか。
ゴシックとルネッサンスの端境期に
フィレンツェで活躍したそうです。
わたしはこの本を手に取るまで知りませんでした。
▲黒い布表紙。紙カバーがないのが珍しい。
フィレンツェのレプッブリカ広場にある書店
「Red」はとても広くて軽食がとれるスペースもあり
街の中心にある素敵な本屋さんです。
フィレンツェでたびたび行く書店のひとつ。
回廊になっている美術書売り場でこの本を見つけました。
画集ですが、どうやら2017年3月まで
アカデミア美術館で開かれていた展覧会カタログのようでした。
▲立ち読みでこの絵を見て、買うことを決めました。
ジョヴァンニ・ダル・ポンテ(1385~1438)は
マザッチョが影響を受けた人とありましたが
ほかにもロレンツォ・モナコ、マゾリーノ、
そして我がフラ・アンジェリコも影響されていたとか。
▲若きダル・ポンテ20代の作品。1405年ころ。
▲そしてアンジェリコ、こちらも20代前半の作。
1415年頃の作ですから、上の絵の10年後です。
アンジェリコはダル・ポンテの10歳下、
会ったこともあったかもしれません。
同時代に生きていたら影響も受けたでしょう。
だけど上の絵を見ると陰影、動きのあるポーズなど
10年という小さな時代の流れを感じます。
47歳で亡くなってしまったジョヴァンニ・ダル・ポンテ。
もう少し生きることができたら・・・
もっと影響を受けた画家、弟子もいたかもしれません。
日本であまり知られていない(わたしが不勉強なのですが)
この画家を知ることができて良かったと思っています。