diario
小さなかわいこちゃん3 やっぱりちまちま 9月13日
小さな祭壇型額縁をつくっています。
木地を彫って、ボローニャ石膏を塗り磨き、
ようやく金箔作業です。
以前に「祭壇型額縁をつくる」でご紹介した額縁は
これよりもうんと大きな額縁でしたけれども
大きくても小さくても、作業手順は同じでございます。
今回の小さな祭壇型額縁もまた、黄色ボーロを3層塗って
赤色ボーロを2層塗りました。
今回は少々厚めのボーロです。
ボーロの層が厚いと金がしっとりと仕上がり、
薄いボーロだとさっぱりシャープな雰囲気に。
デザインやお好みで試してみてください。
黄色と赤のボーロを塗る場合には
凹に赤を塗らないように注意します。
▲やはりボーロの色は独特で美しいのです。
金箔は、大きく切った箔片をばーんと置いてから
凹をこまかく繕うか、最初から小さな箔片を置くか。
わたしは額縁が大きかろうが小さかろうが
彫刻の凹凸には、結局小さく切ってちまちまと
箔を置くほうが上手くきれいに仕上がるようです。
これは作業する人それぞれ好みや得意があるでしょう。
磨り出しの仕上がりにも影響がありますから大切です。
さて、箔を置いたらその日のうちにメノウで磨きます。
▲め、目が!目が・・・! 反射光が眩しく刺さります。
なんだかお仏壇かお神輿かといった風情ですが
これからまだまだ装飾作業が続きます。
イタリアのルネッサンス風に仕上がる予定。
乞うご期待であります!