diario
S先生の額縁-1 8月02日
あるご縁があって、修復家S先生が作られた
古典技法の額縁を3点頂戴することになりました。
丁寧に、とても美しく仕上げられた額縁は
ご自分で楽しむためだけに作られた(と思う)のですが、
わたしの手元に届いたのも何か意味があるのかもしれない
と思い、こちらでご紹介することにしました。
195×135×30mm 小さいけれど重厚感があります。
ゴシック風のアーチのうえには
グラッフィート技法で植物模様が入っています。
左右で違うデザイン、曲線の流れが繊細です。
裏面から見れば、1枚の厚い杉材からすべて
くりぬき彫刻して作り上げてあることが分かります。
▲角もきれいに面取りされて「裏面も美しく」です。
どれだけ時間と手間がかかったことか。
その手間をたのしみながら作った様子が
手に取るように感じられる額縁です。