diario
額縁の作り方 23 型取り 7月24日
本日は修復用の型取りday
「プラリペア型取りくん」の登場です。
この型取り方法で、修復に限らず新しい額縁につける
オーナメントを複数つくることもできます。
▲ひとつ43g、だいたい1300円くらいで販売されています。
さて、今日は先日作りましたパーツを型取りします。
▲エポキシパテでつくった原型パーツ
ドイツの祭壇型額縁のコリント様式柱
土台復元のパーツを4つつくるため、そして
額縁の欠損した装飾を再現するための型取りです。
このシリコン粘土は100円ショップ等で売られている
「おゆまる」と似ていますけれど
「型取りくん」は10倍くらいの価格です。
でもこちら「型取りくん」は値段相応といいますか
より細密にとれますし冷えて固まった後も
「おゆまる」より柔軟性があり、
型からの取り外しも安全なように思います。
わたしは場合によって使い分けております。
65℃でやわらかくなるシリコン粘土ですので
お湯につけたりドライヤーの温風などで温めます。
わたしは「ちょい鍋」で湯を沸かして浸して
▲右下の団子状は以前に使った型取りくん。
あたためて繰り返し使います。紙の付着物もあたためると取れます。
消しゴムのような四角いかたちに整えてから
原型パーツにおしあてて整えます。
気泡や水が入らないように気を付けて。
あたたかいうちは透明ですが、冷えると白くなります。
白く冷えれば取り外せますが、わたしは
以前の失敗を踏まえて翌日まで待つことにしています。
さて、取れた凹型を使ってパーツ再現。
柱土台には焼石膏、装飾の復元にはエポキシパテや
ボローニャ石膏を使ってつくります。
▲左下はエポキシパテ原型、黄色3つは焼石膏で作りました。
▲なくなってしまった柱の土台ですが・・・
▲むむむ。さらに微調整をくりかえします。
焼石膏でつくったパーツは木工用ボンドでは
うまく付かない場合がありますので要注意。
わたしはマルチタイプの接着剤を使っています。
ちなみに、可逆性を求められる修復では
マルチタイプの接着剤は使えません。