diario
人魚の本当の姿はきっと 7月22日
銀座にある日動画廊から
毎年カレンダーを頂戴しておりますが、
ことし2019年7月のページには
レオナール・フジタの「人魚」という
作品が掲載されています。
メインには長い髪にヒトデを飾りにして
いたずらっぽく微笑む女性の上半身と
背景にお魚、そして人魚が描かれています。
この絵を見るたびに目を引かれるのが
背景の「人魚」のすがた。
この人魚、ものすごくリアルです。
ディズニーなどとは全く違います。
イワシくらいのサイズ感。
手がヒレになっていて髪は藻のよう。
大人なのか子どもなのかもわからない。
こんな人魚なら現実にいるかもしれない
と思わせるようなすがたです。
かわいいような不気味なような。
メインの女性は下半身が描かれていませんから
いわゆる人魚かどうかわかりません。
もしかしたら彼女は人間で、タイトルの「人魚」は
この人魚のことを指しているのかも?
と、思い始めています。