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行きつく思いはつまり 7月17日

 

もうひたすら独り言のような内容

おまけに長文でございます。

 

 

じぶんで書いたブログをたまに見返してみると

ふだん、自分がどんなことを考えながら

何をしているかが客観的に見えます。

たまに消してしまいたいページもあるけれど

それはもう、そのときのわたしの記録として

恥ずかしながらそのままにしています。

 

ブログで皆さんにお話していないことも考えたり

失意したり慌てたりしておりますが、

それらも含めて、ブログを見返すのはけっこう

大切なことのように思えています。

 

見返してつくづく思うのは、わたしはひとつのことを

ずっと続けて作業することを避けている・・・

というか「出来ない」のではないか?!

 

 

テンペラ模写は何枚も同時進行、

修復の作業をして乾くのを待つ、ということにして

(ほかにも手を入れるべき部分はあるけれど。)

新規作成の額縁デザインの下描きをして、

ちょっと休憩したら気分を変えて

ブログを書いたりメールの整理をしたりして、

「ああ、そうそう、あれもやらなきゃ」と思い出して

修復を待っている額縁の写真を確認しながら

修復計画を練ったり本を調べたり。

そうこうするうちに一日が終わる!というような。

 

この額縁を完成させてから、改めて次の額縁と

きっちりけじめをつけて・・・というふうには

していないのです。

そのつど作業に集中しておりますので

ひとつずつ順番に終える必要がある、とも思いませんが

これって、どうなんだろう。

効率が良いのか悪いのか。散漫な性格の問題か。

ある日は TokyoConservation で修復作業をし、

またある日はAtelier LAPISで講師をし、

まるで行き当たりばったりの流れ者のようです。

 

 

昨日観たテレビで、イタリアの男性が

「ずっと同じことをするのは嫌なんだ。」と

午前中は農作業、午後は海へ出て漁、

ひとりで気ままに、でも真剣に誠実に仕事をしていました。

そして彼の姿勢を見守り信じる家族、友人がいる。

 

この男性の気持ち、良く分かります。

なぜならわたしも同じような生活ですから。

そんな「気まま」言い換えれば「わがまま」と

言える仕事の仕方ができるのはひたすらに

周囲の方々の理解なのです。

 

ありがとうございます。