diario
再会はいつもハラハラ 7月05日
いつも大変にお世話になっているお客様のところで
以前に作ったり修復した額縁に再会するとき
うれしいような、でも実はハラハラするような
複雑な心もちになります。
とくに、修復ではなく新しく作った額縁が
美しくライティングし展示されていると
大切にして頂いている喜び、安心もあるけれど
経年の変化が大変気がかりになります。
「おお~い、大丈夫か、元気かい??」と
娘を嫁に出した親心とでも言いましょうか。
いままでまだ問題がおきたことはありません。
(わたしが知る限りですが・・・。)
でもたまに、夜中にぱっと目が覚めて
「あれは大丈夫だろうか」などと思うこともあるのです。
お客様にお引き渡ししてそれっきり、
行方も分からなくなる額縁があるなかで
こうして度々様子を確認し、問題があれば
またわたしが--作った本人が--手入れできる
環境にあるのは、これもしあわせなことだと
思っています。
とは言え、わたしの目が黒いうちは
問題が起らないことが何よりいちばん。
美しく丈夫で長持ち、そんな額縁を目指します。