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隠されていた輝き 7月03日

 

ドイツからはるばるやってきた額縁は

すすけて汚れてくすぼって、悲しそうです。

それら汚れにプラスして、昔々の古色加工の

形跡もあります。

古い額縁は、いまに至るまでに様々な持ち主が

様々な職人に依頼して直したり加工したりしています。

 

今回この額縁は全面に純金箔を貼り直して心機一転、

美しくお色直ししてほしいとのご依頼です。

その第1段作業として、まずは掃除。とにかく掃除。

そしてオリジナルではない塗装--修復箇所の

色つやの違いを隠すためにかけられた古色--も

取り除こうと思います。

 

さて、掃除してみたらなんと。

うつくしく輝く金色がでてきました。

(でもこれは純金箔ではなく、金色箔の色です。)


▲金がピカーッとして、わたしの気分もピカーッとする瞬間。

 

「あなた、本当はこんなに美しかったのね」としみじみ。

 

掃除をしたら欠損や古い修復箇所を整形して、

いよいよ純金箔の貼り直し作業が待っています。

美人さん(額縁)をさらにグレードアップした美人さんに。

途中経過などまたご報告したいと思います。