diario
セラミック砂で思い出す 6月05日
先日、おおきな画材店に買い出しに行きました。
必要なものをカゴに入れつつ
商品棚を端から端までじっくり見てみました。
以前から気になっていたのが、額縁に砂を付ける装飾。
フランスのバロック(ルイ14世)終わりから
ロココ(ルイ15世)スタイルによく見られます。
下の写真の中央を走る帯部分、粒々しているのは
砂の上に金箔が施されています。
▲写真中央あたり、ザラザラした部分に砂が使われています。
砂壁に金箔、のような感じ。
フィレンツェの学校で修復したときは、学校にあった砂
(どこの砂か、買ったか採集したかも聞かなかった)を
ニカワで貼りつけた記憶があります。
学校の砂も細目、中目、荒目と準備してありました。
ルイ14~15のスタイルで額縁を作るか・・・は別として
砂をつかったザラリとしたマチエールは面白いので
わたしも日本で使ってみたいと思って、時は流れ。
先日みつけたのはセラミックバルーンという商品です。
いわばセラミックで「作られた砂」。
これを使えば均一な粒で美しいマチエールが作れそうです。
▲加熱したタラコがグレーになったような・・・?
きっと以前から販売されていた材料でしょう。
今まで知らなかったなんて。
棚の端から端まで見てみた甲斐がありました。
「ほんとうの砂」の自然なばらつきは無いけれど
整ったザラザラ--変な表現だけれど--を
作ることができそうです。
セラミックの砂と聞いてなにか思い出しませんか?
「風の谷のナウシカ」を思い出しませんか・・・?
ユパ様ー!